東京會舘

株式会社東京會舘

株式会社東京會舘（とうきょうかいかん）は、日本において宴会場や結婚式場、レストランを展開している企業です。また、贈答用の洋菓子や料理の缶詰の販売も行っており、ウェディング事業ではテイクアンドギヴ・ニーズ（T&G）と提携しています。このように多岐にわたるサービスを提供していることから、東京都内での重要なイベント利用が多く、多くの著名人が集う場所となっています。

歴史と背景

株式会社東京會舘は1920年4月24日に設立され、1922年には「民間初の社交場」として田辺淳吉の設計により、皇居前に初代本館がオープンしました。これにより、本格的なフランス料理の提供が始まり、以来多くの人々に愛される存在となりました。戦後一時期は連合国総司令部に接収され、将校クラブとしての機能を持っていましたが、1971年には谷口吉郎の設計による二代目本館が完成し、さらなる発展を遂げました。特に多くの著名な文化人や政財界の巨頭が訪れる場所と
なり、今もなお重要なイベントの舞台として利用されています。

新本館の誕生

近年では、老朽化したビルの建て替えが進められ、2019年1月8日に新たに丸の内二重橋ビル内に三代目本館がオープンしました。この新本館は伝統とモダンが融合したデザインが特徴で、外壁には長さ72mのレリーフが施され、正面玄関には初代本館を思わせる重厚なアーチ状の装飾が施されています。また、エントランスロビーは2層吹き抜けとなっており、初代本館で有名なモザイクタイルの壁画も保存されています。

様々な施設とサービス

新本館には大規模なバンケットルーム「ローズ」があり、最大2000名まで収容可能です。この部屋の名前は、初代本館がGHQに接収された際、将校がその美しさから名付けたとされ、現在もその伝統を引き継いでいます。また、レストランやバー、会員制クラブも併設されており、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

特にメインバーでは、歴史的なカクテルが楽しめるほか、ユニオンクラブでは各界の著名人たちが集う場となっています。加えて、クッキングスクールも併設されており、現役シェフが講師として多くの方に料理の楽しさを伝えています。

現代における役割と展望

東京會舘は、文化的イベントや著名な授賞式が数多く開催される場所として、今も変わらぬ存在感を持っています。また、東京會舘は「如水会館」などの他の会館や施設の運営も行っており、東京の文化的なシンボルとして、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

このように株式会社東京會舘は、伝統と革新を融合させ、さまざまなサービスを提供し続けることで、多くの人に愛される企業として成長しています。

もう一度検索