東京計器

東京計器株式会社の概要

東京計器株式会社は、東京都大田区に本社を置く精密機器メーカーで、船舶や油空圧機器、流体機器、防衛機器などを扱っています。1896年に日本初の計器製造会社として「和田計器製作所」として設立され、以来126年以上にわたり、技術革新と事業拡大を続けてきました。

歴史的背景

日本の計器製造の父として知られる和田嘉衛が創業し、最初は圧力計の製作から開始されました。1913年には日本初の電気時計を製造し、1918年にはジャイロコンパスの製造をスタート。1948年には企業再建整備法に基づき現存在の株式会社東京計器製造所が設立され、その後1949年には東京証券取引所に上場しました。このような歴史の中で、東京計器は技術と信頼を築き上げてきました。

主要事業セグメント

船舶港湾機器

舶用機器事業では、特にオートパイロットやジャイロコンパスに強みがあります。これらの製品は国内外で高いシェアを持ち、ジャイロコンパスは商船において約60%の世界シェアを誇ります。東京計器は、総合舶用機器メーカーとしての地位を確立しています。

油空圧機器

このセグメントにおいては、特にプラスチック加工機械向けの高いシェアを持ち、建設現場用のラジオリモコンなどの電子機器開発にも取り組んでいます。油圧制御機器においても多様な製品群を展開し、顧客のニーズに応えています。

流体機器

流体機器事業では、1963年に世界初の超音波流量計を実用化しました。この技術は現在、国内の上下水道や農業用水市場で高い支持を得ており、信頼性の高い計測機器として評価されています。

防衛・通信機器

東京計器は、防衛省向けに航法装置や電子戦機器を提供しており、また民間市場向けには放送用ヘリコプター中継システムなども扱っています。この分野でも高い技術力を持っています。

国内主要拠点

東京計器の本社は東京都大田区に所在し、各地域に営業所やサービスセンターを展開しています。具体的には、札幌、仙台、名古屋、大阪などに営業所があり、サービスの提供とともに顧客サポートを行っています。また、各種工場や事業所も栃木県や埼玉県に点在しています。

主な製品

東京計器が提供する製品は多岐にわたります。舶用機器では、ジャイロコンパスやオートパイロット、マリンレーダーなどが含まれ、油空圧機器では各種ポンプや制御弁、流体計測機器では超音波流量計が重要です。また、防衛機器においては、航空機搭載機器やレーダー警戒装置が主力製品です。これらの製品は、国内外で高評価を得ており、安心・安全を提供しています。

東京計器は、引き続き技術革新を重ね、さらなる成長を目指して邁進しています。

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