東風平町

東風平町（こちんだちょう）とは

東風平町は、かつて沖縄本島南部に存在した町です。沖縄県内では珍しく海に面していない自治体でした。2006年1月1日に具志頭村と合併し、八重瀬町（やえせちょう）となりました。ここでは、東風平町の歴史、地理、行政、教育、交通、主要施設、スポーツについて詳しく解説します。

地理

東風平町は、沖縄本島の南部に位置していました。海に面しておらず、内陸部に位置するのが特徴でした。

字

東風平町には、以下の字がありました。

伊覇（いは）
上田原（うえたばる）
小城（こぐすく）
宜次（ぎし）
東風平（こちんだ）
志多伯（したはく）
高良（たから）
当銘（とうめ）
友寄（ともよせ）
富盛（ともり）
外間（ほかま）
屋宜原（やぎばる）
世名城（よなぐすく）

隣接していた自治体

東風平町は、以下の自治体と隣接していました。

豊見城市（2002年3月までは豊見城村）
糸満市（戦前は兼城村・高嶺村・真壁村、戦後～1961年は兼城村・高嶺村・三和村、1961年10月 - 1971年11月は糸満町）
南風原町（1980年3月までは南風原村）
大里村（現在の南城市）
具志頭村（現在の八重瀬町）

歴史

東風平町の歴史は、琉球王国時代にさかのぼります。

1611年：慶長検地の際、東風平間切は5村で構成されていました。
その後、新城、東風平、友利、当銘、与那城、志多伯、赤嶺、岸本の8村となりました。
真和志間切から友利、宜寿次、外間の3村を編入、豊見城間切から小城、南風原間切から山川を編入しました。
高良、伊覇を新設し、新城を復帰、岸本、赤嶺を廃止しました。
1903年：当銘と小城が志多伯へ、高良が世名城へ、外間が宜寿次へそれぞれ合併し、大字は友寄・世名城・富盛・東風平・志多伯・宜寿次となり、小字は小城・当銘・外間・高良・伊覇の11字となりました。
1908年：島嶼町村制により東風平村が形成されました。
1947年：従来の6字（大字）制から12字になりました。
1948年：屋宜原が東風平から分立し、13字となりました。
1979年10月1日：町制を施行し、東風平町となりました。
2006年1月1日：具志頭村と合併し、八重瀬町となり、東風平町は消滅しました。

行政

東風平町の最後の町長は金城榮幸氏でした。

現在の八重瀬町における東風平地域が、かつての東風平町にあたります。

教育

東風平町には、以下の教育機関がありました。

沖縄県立南部工業高等学校
沖縄県立南部商業高等学校
沖縄県立向陽高等学校
八重瀬町立東風平中学校
八重瀬町立東風平小学校
八重瀬町立白川小学校
沖縄県立島尻養護学校

交通

東風平町内は、路線バスが運行していました。

路線バス

沖縄バスと琉球バス交通が運行していました。

34番・糸満（東風平）線（沖縄バス）
35番・糸満（志多伯）線（沖縄バス）
36番・糸満～新里線（沖縄バス）
50番・百名（東風平）線（琉球バス交通）
51番・百名（船越）線（琉球バス交通）
53番・志喜屋線（琉球バス交通）
54番・前川線（琉球バス交通）
83番・玉泉洞線（琉球バス交通）
100番・白川線（沖縄バス）
200番・糸満おもろまち線（沖縄バス）

道路

東風平町内には、以下の道路が通っていました。

那覇空港自動車道（国道506号）豊見城東道路（最寄インターは南風原南ICで、町内は通過のみ）
国道507号
津嘉山バイパス
沖縄県道77号糸満与那原線（主要地方道）
沖縄県道82号那覇糸満線（主要地方道）
沖縄県道15号線
沖縄県道48号線
沖縄県道52号線
沖縄県道131号線
沖縄県道134号線
沖縄県道249号東風平豊見城線

主要施設

東風平町には、以下の主要施設がありました。

南部徳洲会病院（外間）

スポーツ

東風平町は、プロ野球チームのキャンプ地として利用されていました。

2003年より日本ハムファイターズ（現・北海道日本ハムファイターズ）が二軍のキャンプ地として使用していました。
2013年1月下旬から3月初旬にかけ、韓国プロ野球のハンファ・イーグルスのキャンプ地として利用されました。

関連項目

沖縄県の廃止市町村一覧

外部リンク

八重瀬町
* 東風平町・具志頭村合併協議会

もう一度検索