松山智一

松山智一（まつやま ともかず、1976年4月30日 - ）は、日本の現代美術家であり、現在はニューヨークを拠点に国際的な活動を展開しています。

生い立ちとキャリア

岐阜県高山市に生まれ、少年時代をアメリカで過ごした経験が、彼の作品に大きな影響を与えています。桑沢デザイン研究所と上智大学経済学部を卒業後、再び渡米し、プラット・インスティテュートでコミュニケーションデザインを学びました。この多様なバックグラウンドが、彼の作品に東西の文化や時代を超越した要素を融合させる原動力となっています。

作品の特徴

松山智一の作品は、絵画を中心に彫刻やインスタレーションなど多岐にわたります。彼の作品には、東洋と西洋、古代と現代、具象と抽象といった対照的な要素が共存しており、見る者に多様な解釈を促します。日本の江戸時代や明治時代の美術、古代ギリシャ・ローマの彫刻、ルネサンス絵画、そして戦後の現代アートなど、様々な時代や文化からの影響が、彼の独特な表現を生み出しています。

国際的な活躍

松山智一は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地で個展や展覧会を開催し、国際的な評価を確立しています。2021年にはアメリカの有力画廊Kavi Gupta Gallery、2023年にはヨーロッパのAlmine Rech Galleryとパートナーシップを結び、活動の幅を広げています。彼の作品は、ロサンゼルス・カウンティ美術館（LACMA）、サンフランシスコ・アジア美術館、マイアミ・ペレズ美術館など、世界各国の著名な美術館に所蔵されています。

教育活動と社会貢献

松山智一は、アーティストとしての活動に加えて、教育者としても貢献しています。ニューヨーク私立美術大学スクール・オブ・ビジュアル・アーツ（SVA）で教鞭を執り、後進の育成に尽力しました。また、ハーバード大学からの招待を受け、アーティストプレゼンテーションや個展を開催するなど、教育機関との連携も積極的に行っています。さらに、ニューヨークのハウストン・バウリー・ウォールに巨大壁画を制作するなど、パブリックアートにも積極的に取り組んでいます。

メディアへの露出と出版

松山智一の活動は、TBSの「情熱大陸」やNHK BS1の特集番組などで紹介され、日本国内でも広く知られるようになりました。また、「美術手帖」では特集記事が組まれ、2021年には初の作品集「IN & OUT」が刊行されるなど、メディアへの露出も活発です。

主な展示会とプロジェクト

松山智一は、数多くの個展やグループ展に参加しています。主な個展には、「Episodes Far From Home」（Almine Rech Gallery、ロンドン、2023年）、「Accountable Nature」（龍美術館、上海、2020年）などがあります。また、フラットアイアン・パブリック・プラザ（ニューヨーク、2022年）やJR新宿東口駅前広場（東京、2020年）など、公共空間でのプロジェクトも多数手がけています。

現在の活動

現在はニューヨーク・ブルックリンにスタジオを構え、精力的に作品制作に取り組んでいます。彼の作品は、今後も世界中の人々を魅了し、現代アートの新たな地平を切り開いていくことでしょう。

松山智一の作品は、以下の場所で鑑賞することができます。
ロサンゼルス・カウンティ美術館（LACMA）
サンフランシスコ・アジア美術館
マイアミ・ペレズ美術館
カラマズー美術館
* 龍美術館

彼の作品や活動に関する最新情報は、公式サイトやSNSで発信されています。

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