松本市立博物館

松本市立博物館：歴史と文化の宝庫

松本市立博物館は、長野県松本市に位置する博物館です。松本城にゆかりのある歴史資料や、地元市民から寄贈された貴重な民俗資料など、実に約10万点ものコレクションを誇ります。これらの資料は、常設展示を通して一般公開され、多くの人々に歴史と文化への理解を深めてもらう機会を提供しています。

歴史ある博物館の歩み

現在の松本市立博物館の歴史は古く、1906年（明治39年）に松本尋常高等小学校内に設置された「明治三十七、八年戦役紀念館」にまで遡ります。その後、「松本紀念館」と改称され、1931年（昭和6年）には松本市の所管となりました。1948年（昭和23年）に「松本市立博物館」と名称が変更され、本町、二の丸、地蔵清水と場所を移転しながら、1952年（昭和27年）に現在の二の丸に再移転しました。

1966年（昭和41年）には、財団法人日本民俗資料館に寄付され、1968年（昭和43年）には日本民俗資料館が開館。しばらくの間、「松本市立博物館」と「日本民俗資料館」の名称が併記されていました。しかし、日本民俗資料館は2005年（平成17年）に解散し、施設は松本市に寄付されたため、再び「松本市立博物館」として運営されるようになりました。

2021年（令和3年）4月1日に休館し、新たな博物館施設の建設が行われました。そして、2022年5月に竣工、2023年（令和5年）10月7日に松本市大手3丁目2−21にて開館を迎えました。新しい博物館の土地は、所有者との定期借地契約が2030年までとなっており、松本市は現在、契約延長に向けた交渉を進めています。

貴重な文化財

松本市立博物館には、数多くの貴重な文化財が収蔵されています。

重要文化財としては、孔雀文磬などがあります。

重要有形民俗文化財には、七夕人形コレクション（45点）、農耕用具コレクション（79点）、民間信仰資料コレクション（293点）などがあり、地域の生活文化や信仰を伝える貴重な資料となっています。

アクセス方法

博物館へのアクセスは良好です。JR松本駅から徒歩約20分、またはバスを利用できます。松本駅お城口から松本周遊バスタウンスニーカー東コース「松本市立博物館」停留所下車すぐ、松本バスターミナルからはぐるっとまつもと（アルピコ交通）信大横田循環線などで「大名町」停留所下車徒歩1分です。

分館

松本市立博物館は、以下の分館も運営しています。これらの分館も、それぞれ特色ある展示を行い、松本市の歴史と文化を多角的に紹介しています。

国宝旧開智学校校舎
松本民芸館
旧山辺学校校舎
松本市立考古博物館
松本市はかり資料館
松本市旧司祭館
旧制高等学校記念館
窪田空穂記念館
重要文化財馬場家住宅
松本市歴史の里
松本市時計博物館
松本市山と自然博物館
松本市高橋家住宅
松本市四賀化石館
* 松本市安曇資料館

松本市立博物館は、歴史愛好家だけでなく、地域住民にとっても大切な文化施設です。松本城を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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