松阪駅

松阪駅（まつさかえき）

松阪駅は、三重県松阪市に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）と近畿日本鉄道（近鉄）の共同使用駅です。JR東海では紀勢本線と名松線、近鉄では山田線が乗り入れています。

概要

駅番号は近鉄がM64。JR東海と近鉄が構内を分割して管理しており、JR東海は紀勢本線を所属線としています。名松線は当駅が起点です。かつては三重電気鉄道の松阪線も乗り入れていました。

近鉄線ではPiTaPaなどのICカードが利用可能ですが、JR東海では利用できません。

歴史

JR東海

1893年：参宮鉄道の駅として開業
1907年：参宮鉄道が国有化
1909年：参宮線所属駅となる
1929年：国鉄名松線が開業
1959年：紀勢本線全通に伴い、参宮線が紀勢本線に編入
1987年：国鉄分割民営化によりJR東海が継承

近鉄

1930年：参宮急行電鉄の駅として開業
1941年：大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道に改称
1944年：関西急行鉄道が南海鉄道と合併、近畿日本鉄道設立
2007年：近鉄山田線でPiTaPa使用開始

三重電気鉄道（廃止）

1912年：松阪軽便鉄道大石線（のちの三重電気鉄道松阪線）の駅が開業
1964年：三重電気鉄道松阪線廃線に伴い、同線の駅も廃止

駅構造

5面7線のホームを持つ地上駅です。3面4線がJR用、2面3線が近鉄用となっています。

駅舎は南北に2つあり、南側をJR東海、北側を近鉄が管理しています。駅舎とホームは跨線橋で連絡しており、中間改札はありません。

のりば

1番線：上り（JR線）
3番線：上り本線（JR線）
4番線：下り本線（JR線）
5番線：下り1番線（JR線）
6番線：上り列車用（近鉄線）
7番線：上下列車対応の待避線（近鉄線）
8番線：下り列車用（近鉄線）

駅設備

南口・北口共に自動改札機、自動精算機が設置されています。JR線ではICカードは利用できません。

駅売店は近鉄側はファミリーマート、JR側はキヨスクと駅弁売店があります。

特徴

JR線：全ての旅客列車が停車
近鉄線：甲特急・観光特急「しまかぜ」以外の全定期旅客列車が停車

松阪市の代表駅であり、JRは非電化、近鉄は直流架空電車線方式です。近鉄線ホームの屋根の支柱には、かつて線路として利用されていたレールが使われています。特に6番のりばの支柱に用いられているレールは1886年に製造されたもので、近鉄が保有する最古のレールです。

駅弁

三重県唯一の駅弁販売駅であり、松阪牛や黒毛和牛関連の駅弁が多数販売されています。

利用状況

近鉄の1日の乗降人員は、2023年11月7日時点で10,949人です。

駅周辺

JR線側出入口：松阪市の観光名所が集中
近鉄線側出入口：駐車場や市場がある

バス路線

三重交通バスや松阪市コミュニティバスが運行しています。

隣の駅

JR東海

紀勢本線：六軒駅 - 松阪駅 - 徳和駅
名松線：松阪駅 - 上ノ庄駅

近畿日本鉄道

山田線：松ヶ崎駅 - 松阪駅 - 東松阪駅

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