枇杷島駅

枇杷島駅の概要

枇杷島駅（びわじまえき）は、愛知県清須市西枇杷島町七畝割に位置する鉄道駅であり、東海旅客鉄道（JR東海）と東海交通事業（TKJ）が共同使用しています。この駅は、JR東海の東海道本線とTKJの城北線が交差する接続地点であり、特に城北線はこの駅が終着点となっています。東海道本線の駅番号はCA69です。

駅の歴史

枇杷島駅の歴史は、1886年（明治19年）にさかのぼります。この年の4月1日、官設鉄道の延伸により清洲駅（初代）が開業し、駅は現在地から3.8km離れた場所に設けられました。この後、5月には一ノ宮駅までが延伸され、清洲駅は途中駅としての役割を果たしました。1891年の濃尾地震では本屋が全壊し、その後も様々な変遷を経て、1906年に現在地に移転し「枇杷島駅」に改称されました。

1980年代に入ると、駅の貨物取扱いが段階的に廃止され、1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR東海と日本貨物鉄道（JR貨物）の駅となりました。1993年にはTKJの城北線が当駅に乗り入れ、駅の役割がさらに重要になりました。その後も様々な設備が更新され、2008年には橋上駅舎の使用が開始され、東西自由通路も設置されました。2024年には無人駅化が進行する予定です。

駅の構造

枇杷島駅は、島式ホームが2面4線を持つ地上駅です。この駅は、JR東海とTKJの共同使用駅であるため、共通の改札を利用しています。また、TKJの城北線用の短いホームは、JRの稲沢線の本線上に設置されており、貨物列車の運行状況によって発着番線が変わることがあります。駅の北側には保線車両の留置線があり、JRの列車は主に貨物列車か下りの回送列車が通過します。

駅の設備は主にJR東海が保有しており、無人駅であるもののサポートサービスを導入しています。近年では、自動券売機やICカードチャージ機、自動改札機が設置され、利便性が向上しています。ただし、TKJの城北線ではICカードが使用できないため、乗り換えの際は一旦改札外に出る必要があります。

駅周辺

枇杷島駅は名古屋駅から隣接しているものの、庄内川を越えるため駅間は4kmほど離れており、周辺は閑静な住宅街が広がっています。駅の近くには名古屋県道67号・190号が通っており、交通の便も良好です。また、キリンビール名古屋工場への見学バスの停留所も設けられています。

隣接駅

• - 東海旅客鉄道（JR東海）

- 東海道本線：特別快速・新快速は通過、普通列車が停車。

• - 東海交通事業（TKJ）

- 城北線：尾張星の宮駅からの直通。

まとめ

枇杷島駅は、愛知県清須市に位置し、JR東海とTKJの接続駅として多くの利用者に親しまれています。長い歴史を持つこの駅は、様々な変遷を経て、現在の形に至っています。駅の構造や周辺環境も含め、多様な交通手段を提供する重要な交通拠点として機能しています。

もう一度検索