柴田直人

柴田直人の音楽家としての軌跡

柴田直人（しばた なおと、1958年5月10日生まれ）は、北海道北見市出身の音楽家、ソングライター、ベーシストとして広く知られる存在です。日本のヘヴィメタルバンド『ANTHEM』のリーダーとして、彼は日本の音楽シーンにおいて重要な役割を果たしてきました。彼のユニークなキャラクターは、「怒りのナオト」や「カレー番長」、「ミスター・アンセム」などの愛称で知られています。また、彼は熱心な巨人ファンでもあります。

幼少期と音楽への目覚め

柴田は、札幌第一高等学校を卒業後、日本大学芸術学部放送学科に進学。その頃、兄からもらったフォークギターに触れ、様々な曲をコピーしていく中で、知人から「ディープ・パープル」のアルバムを聴かされ、ベースに目覚めることとなります。彼の音楽人生はこうした偶然の出会いから始まりました。

プログレッシブ・ロックからヘヴィメタルへ

1970年代後半、柴田はコピーバンドを経てプログレッシブ・ロックバンド『ブラック・ホール』に加入。1981年には、友人と共にヘヴィメタルバンド『ANTHEM』を結成し、1985年にはメジャーデビューを果たします。その後、222米奇を放ちながら活動し、瞬く間に日本のヘヴィメタルシーンでの地位を確立しました。

転機とソロ活動

1992年、ANTHEMは一度解散しますが、柴田はその後、ソングライティングやアレンジャーとしてのキャリアを築いていきます。彼はゲーム音楽のアレンジやプロレスラーの入場テーマ曲など、多彩な作曲活動を展開しました。彼の手がけた楽曲には、1993年の『TWINZER』のアルバム「OH SHINY DAYS」に収録された「LET ME TRY AGAIN」などがあります。1994年には『SLY』に加入するも短期間で脱退し、年末には『LOUDNESS』に参加。音楽界での影響力を持ち続けました。

戻るべき場所へ

1998年にはコージー・パウエルのトリビュートアルバム「REST IN PEACE」がリリース、1999年には自身のソロアルバム「STAND PROUD! II」を発表。2001年にはANTHEMが再結成され、再び音楽シーンに姿を現しました。

健康の試練と復帰

2013年には、定期健康診断で胃癌が発見され、早期発見から手術を受け、その後5月には「Ozzfest JAPAN 2013」での復帰を果たします。彼の音楽に対する情熱は、こうした困難を乗り越える原動力となったのです。

影響と機材

柴田が影響を受けたベーシストには、グレン・ヒューズ、ジョン・ウェットン、グレッグ・レイクなど1970年代のブリティッシュロックのミュージシャンが含まれます。また、彼は自身のエレクトリックベースとして、ESPの柴田直人モデルを使用するほか、G&Lやシェクターなどさまざまなブランドの機材を愛用しています。

まとめ

柴田直人は、ヘヴィメタルというジャンルで数々の功績を重ねてきた音楽家であり、現在もその活動を通じて多くのファンに愛されています。彼の音楽と人柄は、今後も多くの人々に感動を与え続けることでしょう。

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