グレン・ヒューズ

グレン・ヒューズ

グレン・ヒューズはスコットランド・グラスゴー出身のベーシストおよびボーカリストで、1951年8月21日に生まれました。音楽キャリアのスタートは1968年、トラピーズというバンドに加入し、ベースとボーカルを担当しました。このバンドは1969年にムーディー・ブルースが設立したスレッショルド・レコードと契約し、翌年にはデビューアルバム『トラピーズ』を発表。トラピーズはその後、ハードロックやブルースロックを演奏するトリオに変貌し、アルバム『メデューサ』と『連動』をリリースします。

1973年にはロジャー・グローヴァーの後任としてディープ・パープルの一員となり、ここで多くのファンの注目を浴びました。彼の加入により、バンドには新たなソウルフルなボーカルが加わり、デイヴィッド・カヴァデールと共に堂々たるリードボーカルを担当しました。1974年にはアルバム『紫の炎』をリリースし、カリフォルニアジャムでのパフォーマンスも含めて、名声を確立しました。

しかし、1976年のディープ・パープル解散後、ヒューズはソロキャリアを追求します。1977年にはトラピーズ時代の仲間と共に制作した初のソロアルバム『燃焼』を発表し、アメリカへ拠点を移しました。この頃からも数多くのアルバムをリリースし、1982年にはギタリストのパット・スロールとのコラボレーション作『ヒューズ/スロール』が話題になりました。

さらに、彼は1985年～1986年にかけて、ゲイリー・ムーアやブラック・サバスのトニー・アイオミといった豪華なアーティストとの共演も果たしますが、その後ドラッグ問題に悩まされ、リハビリを経て1991年に再デビュー。1992年にはジョン・ノーラムのアルバムに参加し、以降もコンスタントに音楽活動を続けています。

2002年からはジョー・リン・ターナーとのプロジェクトを始め、さらにレッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスをメンバーに迎えて『ソウル・ムーヴァー』をリリース。2010年にはブラック・カントリー・コミュニオンを結成し、同年に発表されたデビューアルバムはイギリスのアルバムチャートでトップ20入りを果たしました。

近年も音楽の世界で活動を続けており、2016年にはディープ・パープルのロックの殿堂入りにも参加しました。色褪せないその音楽力は多くのファンに愛され、彼の作品は様々なジャンルを融合させてきました。これまでのディスコグラフィには多くのスタジオアルバム、ライブアルバム、コンピレーションアルバムが含まれており、その多彩さはジャンルを超えた音楽性を反映しています。彼の音楽は、時代を超えて評価され続けているのです。

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