桐敷拓馬

桐敷 拓馬（きりしき たくま）

桐敷拓馬は1999年6月20日生まれで、埼玉県北埼玉郡川里町出身のプロ野球選手です。現在阪神タイガースで投手としてプレーしています。青々とした若さを持つ彼は、左投左打の選手であり、特にそのピッチングには高い注目が集まっています。

経歴

プロ入り前

桐敷は、鴻巣市立屈巣小学校に通っているころから野球に親しみ、屈巣ニュースターズで公式戦に出場していました。中学時代は行田リトルシニアに所属し、その後本庄東高校に進学しました。高校では1年生の夏からベンチ入りし、秋にはエースの座をつかみました。特に3年夏の埼玉県大会では、埼玉栄高との試合で1失点で完投勝利を収め、その才能が栄光を呼びました。しかし、甲子園出場は果たせなかったものの、その後新潟医療福祉大学で大きな飛躍を遂げます。

大学では、1年目からリーグ戦に出場し、特に2年秋の平成国際大学戦で18三振を奪いながらの完封勝利が話題となりました。そして、4年生の春には5勝1敗、防御率1.57を記録し、ドラフト上位候補に名前が挙がります。

阪神タイガース時代

2021年のドラフトで、桐敷は阪神タイガースから3位指名を受け、契約金6000万円で入団が決まりました。背番号は47です。2022年には一軍でのデビューを果たし、最初の試合では無失点の好投を見せましたが、結果が安定せず、シーズン終了時には7試合に登板し、防御率5.02という成績でした。しかし、ウエスタン・リーグでは6勝を上げ、その実力を示しました。

2023年シーズンには、エース青柳の後を引き継ぐ形で一軍に昇格。特に5月26日の初勝利は素晴らしいものでした。さらにフレッシュオールスターにも出場し、後期にはリリーフとして大きな役割を果たしました。続くクライマックスシリーズでは、重要な場面での登板も任され、特に第3戦での好投が注目を浴びました。
工夫を凝らしたピッチングと強いメンタルを持つ桐敷選手は、日本シリーズでもプレーヤーとしての存在感を発揮。第4戦では感動的な場面があり、彼自身も成長を感じた瞬間だったことでしょう。オフにはアジアプロ野球チャンピオンシップ日本代表に選出され、さらなる飛躍が期待されます。

特徴とスタイル

桐敷選手のピッチングは、150km/hに達するスピードボールを武器としており、加えて多彩な変化球が存在します。特に三振を奪う力が強く、ゲームの流れを変えるピッチングスタイルが持ち味です。

人物

「桐敷」という苗字は日本全国でも珍しいものであり、自身の出身地の知名度を向上させたいという郷土愛があります。彼の愛称は監督に「スペードのエース」と名付けられ、どんな状況でも結果を出せる万能さが評価されています。

桐敷拓馬選手の今後の成績や成長に、ファンたちの期待が高まっています。今季の活躍に注目していきたいところです。

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