比地大駅

比地大駅（ひじだいえき）は、香川県三豊市豊中町比地大に位置する四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はY17で、単式ホーム1面1線を有する地上駅となっています。

歴史

この駅は1957年（昭和32年）に、上高瀬駅（現在の高瀬駅）と本山駅の間に、気動車用の旅客駅として新設されました。開業当初のホーム有効長は50mと短く、1日に3往復しか列車が停車しないダイヤであったため、通勤や通学には不便な状況でした。しかし、その後、客車列車も停車できるようにするため、地元住民が奉仕活動で盛土を行い、ホームを延伸したという逸話が残っています。この地域住民の協力が、現在の駅の姿を形作ったと言えるでしょう。

駅設置に向けた動きは、1936年（昭和11年）頃から比地大村と比地二村の両村長によって開始されました。その後、1953年（昭和28年）には当時の比地大村長が駅用地を国鉄に提供し、1957年（昭和32年）10月1日に開業に至りました。1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化に伴い、四国旅客鉄道に承継されています。

駅構造

比地大駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、無人駅です。駅構内にはトイレは設置されていませんが、駅前ロータリーには市営のトイレがあります。待合室には、オレンジカードには対応していない自動券売機と自動販売機が設置されています。また、線路を跨いで駅の北東側には、市営の二輪車置場が設けられており、利用者の利便性が考慮されています。

利用状況

1日の平均乗車人員については、詳細なデータは省略しますが、地域住民の生活を支える駅として利用されています。

駅周辺

駅周辺は、三野町吉津や詫間町へ通じる県道や、七宝山トンネルを経由して仁尾町へ抜ける県道が整備されており、交通の要所としての役割を果たしています。

駅の近くには、以下のような施設があります。

Kトレインワールド - 鉄道博物館
三豊市立比地大小学校
比地大郵便局
豊中町公民館比地大分館（旧比地大幼稚園）
出雲大社讃岐分院
香川県道224号岡本高瀬線
香川県道35号豊中三野線
香川県道271号豊中仁尾線

バス路線

三豊市コミュニティバスの財田高瀬線が利用可能です。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）予讃線における隣の駅は以下の通りです。

高瀬駅 (Y16) - 比地大駅 (Y17) - 本山駅 (Y18)

外部リンク

比地大駅 時刻表 (PDF) - 四国旅客鉄道

比地大駅は、地域住民の生活を支える重要な駅であり、その歴史と地域に根ざした存在が感じられます。

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