気まぐれ本格派

気まぐれ本格派

『気まぐれ本格派』（きまぐれほんかくは）は、1977年10月26日から1978年9月20日まで、日本テレビ系列で放送されたホームドラマである。この作品は、石立鉄男主演のユニオン映画シリーズの第7作であり、最終作品でもある。全38話にわたり展開されたこの物語は、複数のキャラクターが絡む人間関係と喜怒哀楽を描いており、視聴者の心をつかんだ。

物語の概要

本作の中心人物は清水一寛である。彼は船の乗組員として生きていたが、兄の死をきっかけに神楽坂にある実家の貸衣装店を経営することを決意する。一寛は兄の未亡人である清水袖子や、お天気お姉さんの鷲崎涼子との恋愛模様も描かれ、多様な人間関係が物語の魅力の一部となっている。また、オープニングアニメーションは芝山努が手掛けており、前作『気まぐれ天使』と同様のスタイルが継承された。

キャラクター紹介

清水一寛

主人公である清水一寛は、石立鉄男が演じる。彼は三等航海士の資格を持ち、当初は船乗りとしての生活を望んでいたが、兄の事故死を契機に家業である貸衣装店を引き継ぐことになる。周囲の冷たい視線にもかかわらず、彼は情に厚く、お人好しかつおせっかいな性格を持つ。生業を手伝いながらも、海への情熱を抱き続けている。

清水小太郎

清水家の三男である小太郎は、秋野太作が演じる。タレント養成所を経営していたが、無責任な性格ゆえに破綻し、無職になっていた。生き残りの道として若者向けの貸衣装屋を任され、一寛との兄弟愛を感じさせるエピソードが描かれる。

清水利昌

長男の利昌は、山本学が演じ、家業の経営に苦しんでいた。幸せな家庭を築くものの、不幸な事故に見舞われ、物語の根幹に深い影響を与える。

清水霧子

高校生の霧子は、友里千賀子が演じる。彼女は兄たちに比べてしっかり者であり、自分の道をしっかりと決める姿に観る者が惹かれる。

清水袖子

利昌の妻で、三ツ矢歌子が演じる。見た目はおっとりしているが、内面的にはしっかりした女性である。利昌の死後、一寛に信頼を寄せつつ、家業を支えていく。

その他のキャラクター

ストーリーには清水家の他にも、様々なキャラクターが登場し、彼らの関係性がドラマをより豊かにしている。特に、八木沢楓などの新しいキャラクターは、一寛との絡みや恋愛模様を引き立てる要素となっている。

音楽と制作

主題歌はダ・カーポが歌い上げる「夕凪のふたり」で、視聴者に印象深いメロディーを提供している。また、制作には多くのスタッフが関わり、特に企画の吉川斌や脚本家たちの貢献が作品を形作った。

結論

『気まぐれ本格派』は、家族の絆や人間関係、成長をテーマにした作品であり、視聴者に多くの感動を与えた。心温まる登場人物たちの物語は、今もなお多くの人々の記憶に残る。

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