水橋駅

水橋駅について

水橋駅（みずはしえき）は、富山県富山市水橋伊勢屋に位置するあいの風とやま鉄道線の駅です。誕生は1908年と古く、当初は官設鉄道により開業しました。その後、1909年に北陸本線に所属することとなりましたが、2015年に北陸新幹線の開業とともにあいの風とやま鉄道に移管されました。

駅の歴史

水橋駅の歴史は長く、1908年11月16日に官設鉄道北陸線の富山駅 - 魚津駅間の延伸に伴って開業しました。開業当初は一般駅として、地元の交通に貢献してきました。

その後、1917年には構内に水橋電信取扱所が設置されましたが、電報配達業務は行われませんでした。1918年には、当駅から発送される玄米が米騒動により妨害される事件も発生しています。1926年には浜黒崎仮停車場が当駅と東岩瀬駅の間に設けられました。

時間が経過する中で、駅は数多くの変遷を经历しました。特に1944年に金属類回収令が施行された際、跨線橋が撤去されたことは駅の歴史の一つの転機となりました。1956年には新たに跨線橋が完成し、以後も利用者に便利さを提供しています。

1960年代に入ると、当駅は複数の改良工事を経て、旅客のみを扱う駅へと変わっていきました。1972年には貨物の取扱が廃止され、1974年には旅客駅としての機能に専念しました。また、1987年に国鉄が分割民営化された際にはJR西日本の駅となり、その後も地域の輸送の要所としての役割を果たしています。

現在の駅構造

現在、水橋駅は相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、1908年の開業当時の駅舎が今でも使用されています。駅舎自体は改装されており、一部の外装が新しい建材に取り替えられ、内部構造は創建当時のものを色濃く残しています。改札口のすぐそばには、建設年を示す金属板が掲げられており、訪れる人に長い歴史を感じさせます。

跨線橋や自動券売機、トイレなどの基本的な施設も整っており、利便性が高いです。現在は、あいの風とやま鉄道への移管後も業務委託駅として運営されており、乗客のニーズに応えています。

利用状況と周辺施設

2020年度のデータによれば、水橋駅の1日平均乗車人員は686人です。地域の交通の要所として、多くの人々に利用されています。駅周辺には、駐車場、学校、郵便局、銀行など多くの施設が整備されており、住民や観光客にとっても便利な場所です。

水橋駅は周辺地域と連携したコミュニティバスの運行も行われており、交通利便性は高く、地域住民の生活に欠かせない存在です。

このように、水橋駅は単なる交通手段を超えて、富山市の歴史や文化の一端を担う重要な要素となっています。

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