江原駅

江原駅（えばらえき）

江原駅は、兵庫県豊岡市日高町日置字矢組に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。この駅は、1909年7月に開業されて以来、多くの歴史的変遷を経て現在に至っています。

歴史の流れ

江原駅は1909年7月10日に官設鉄道八鹿駅と豊岡駅間の延伸に伴い、客貨の取り扱いを開始しました。開業当初は播但線に属していたものの、1912年には山陰本線の一部として位置付けられました。また、1929年には出石鉄道が開通し、江原駅にも乗入れましたが、1944年には休止となりました。この出石鉄道は1970年に廃止され、駅の機能にも影響を与えました。

1960年には駅構内に地下道が設置され、1985年には荷物の取り扱いが廃止されました。また、1987年の国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となり、その後も数回の改修やサービス向上が行われました。

2021年3月にはICOCAサービスが始まり、翌月には直営駅に戻り、2022年には管理体制が変更され、新たな組織に属することとなりました。2023年にはみどりの窓口の営業が終了し、券売機の新システムが導入されました。

駅の構造

江原駅は、島式ホーム1面2線を有し、列車の交換が可能な地上駅です。この駅は豊岡駅が管理しており、無人駅の状態ですが、みどりの券売機プラスが設置されているため、乗車券の購入が便利になっています。かつては出石鉄道の起点駅でもあり、地域交通の要所として機能していました。

利用状況

「豊岡市統計書」によると、2017年度の1日平均乗車人員は587人でしたが、近年の具体的な乗車人員のデータは公開されていません。駅の利用は安定しているものの、具体的な数値は随時確認が求められます。

駅周辺の施設

江原駅周辺には、観光名所や実用施設が豊富にあります。円山川の美しい景観が広がり、また但馬国分寺跡や但馬国府・国分寺館などの歴史的名所も点在しています。さらに、豊岡市役所や豊岡市立図書館日高分館、兵庫県立日高高等学校など、地域の公共施設も近くにあります。病院や郵便局も位置しており、生活の利便性が図られています。

交通面では、国道312号や国道482号、兵庫県道1号日高竹野線が通じており、全但バスが豊岡駅や出石、東河内方面へ運行されています。また、江原駅の西口からはイナカーが三方や八代方面行きの便があるため、地域内外への交通利便性にも優れています。

江原駅は、その重要な歴史と地域に根ざした存在から、今後も多くの利用者に支持されることでしょう。

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