沖縄警察署

沖縄警察署について

沖縄警察署は、沖縄県沖縄市山里に所在する沖縄県警察管轄の警察署です。沖縄市、中頭郡北谷町、北中城村を管轄区域としており、大規模警察署として警視正が署長を務めています。

所在地

現在の庁舎は、沖縄県沖縄市山里2丁目4番20号に位置し、プラザハウスショッピングセンターの向かいにあります。以前は胡屋交差点近くの沖縄市胡屋2丁目4番3号に庁舎がありました。

管轄区域

沖縄警察署は以下の地域を管轄しています。

沖縄市
中頭郡
北谷町
北中城村

概要

沖縄警察署は、もともと「コザ警察署」という名称でしたが、1974年のコザ市と美里村の合併により沖縄市が誕生した際に、現在の名称に変更されました。

かつては、現在のうるま市にあたる具志川村、与那城村、勝連村も管轄していましたが、具志川村が市に昇格した際に具志川警察署（現在のうるま警察署）が分離しました。また、北中城村の一部地域も宜野湾警察署の管轄でしたが、庁舎移転に伴い北中城村全域が沖縄警察署の管轄となりました。

沖縄県道20号線の拡張工事に伴い、2012年10月9日に現在の国道330号沿いの沖縄市山里に新庁舎を移転し、業務を開始しました。

組織

沖縄警察署には以下の交番・駐在所があります。

交番

コザ交番（沖縄市胡屋）：大型交番で、交番所長は警部。
越来交番（沖縄市越来）
知花交番（沖縄市知花）
中之町交番（沖縄市上地）
桃原交番（沖縄市南桃原）
泡瀬交番（沖縄市泡瀬）
北谷交番（北谷町字上勢頭）
北前交番（北谷町北谷）
美浜警備派出所（北谷町字美浜）

駐在所

大城駐在所（北中城村字大城）
北中城駐在所（北中城村字仲順）
砂辺駐在所（北谷町字砂辺）

大城駐在所と北中城駐在所は、2012年12月1日に宜野湾警察署から沖縄警察署に移管されました。

周辺施設

プラザハウスショッピングセンター
旧庁舎周辺
沖縄市役所
沖縄郵便局
コザ信用金庫本店
沖縄市街（空港通り・沖縄市一番街・中央パークアベニュー）
* 胡屋十字路

歴史的な事件

コザ暴動（1970年）

1970年12月20日、在日アメリカ軍と地域住民が衝突するコザ暴動が発生しました。この事件では、アメリカ兵が暴行を受け、多くの車両が放火されました。また、嘉手納基地近くのコザ警察署中之島派出所も投石で破壊されました。当時、琉球警察は全警察官を非常召集しましたが、コザ警察署員の多くは前日の警備で自宅待機だったため、初動が遅れました。しかし、残っていた警察官や署に駆けつけた知念副主席の指揮により、那覇市からの機動隊の出動で事態は鎮静化に向かいました。

2022年の襲撃事件

2022年1月27日未明、沖縄警察署に出向中の宮崎県警察官が、バイクで走行中の高校生を暴走族と誤認し職務質問を行おうとした際、何らかの理由で高校生と警棒が接触し、高校生が救急搬送される事件が発生しました。この事件がSNSで拡散され、同日深夜から翌28日未明にかけて、被害者の仲間と見られる若者約300人が警察署前に集まり、施設や車両の窓ガラスを破壊する大規模な襲撃事件に発展しました。

その後、科学捜査研究所の検証により、警察官の対応が過失ではなく故意であったと認められ、特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検されました。また、失明した高校生に対する誹謗中傷がSNSで拡散されましたが、これは事実ではなく、高校生は暴走行為とは無関係でした。

警察署襲撃については、2022年12月までに少年7人が逮捕され、2023年1月には暴力団員が逮捕されました。暴力団員は少年らにSNSで警察署に集まるよう指示し、襲撃の様子をライブ配信させていました。2024年2月には、沖縄県が襲撃に関わった少年らとその親に対して損害賠償請求を行う方針を示しました。

2024年3月11日、那覇地方裁判所は暴力行為等処罰法違反の罪で、暴力団組員の男に懲役2年4月の実刑判決を言い渡しました。

主な未解決事件

沖縄県では過去に警察官が射殺される事件が発生しており、被疑者は現在も逃亡中で全国に指名手配されています。

まとめ

沖縄警察署は、沖縄県の中部地域における治安維持に重要な役割を担っています。過去にはコザ暴動や警察署襲撃事件など、歴史的な出来事にも関わっており、これらの事件を通じて地域社会との関係を築きながら、住民の安全を守る活動を続けています。

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