沼島

沼島についての詳細

沼島（ぬしま）は淡路島の南端から約4.6キロ[[メートル]]の位置に浮かぶ小島で、兵庫県南あわじ市に属しています。面積は2.71平方キロ[[メートル]]、周囲は9.53キロ[[メートル]]ほどあり、最高地点は117.2メートルです。島全体は瀬戸内海国立公園の一部に指定されており、美しい自然環境が保たれています。2023年5月末時点での人口は389人で、それまでの過去の栄光からは大きく減少していますが、独自の魅力を持つ島です。

概要

この島の形は勾玉のようで、北西部には漁業を中心とした集落と沼島漁港があります。対岸の土生（はぶ）港との間は沼島汽船によって結ばれており、「しまかぜ」や「しまちどり」といった定期船が運航しています。江戸時代末期に島は漁業や海運業で最も栄えましたが、1955年頃からは人口が流出し続け、現在では399人と減少しています。

沼島は中央構造線の南に位置し、全島が三波川変成帯の結晶片岩からなるため、淡路島とは異なった地質的特徴があります。特に南岸には、緑や白、黒の縞状模様が見られる海食崖が存在し、磯釣りの名所としても知られています。

歴史と沿革

幕末の頃、沼島浦は三原郡の一部で阿波徳島藩に属していました。明治4年には徳島県、同年11月には名東県、その後1876年には兵庫県に移管されました。1889年には自治体として沼島村が成立し、1955年に南淡町に合併しました。2005年には南あわじ市が成立し、現在に至っています。

国産み神話

沼島は、古事記や日本書紀の国産み神話に関連付けられています。伊弉諾尊と伊弉冉尊がこの地域で国を生み出した神話があり、沼島にはその名残が残されています。「おのころ島」に見立てられる奇岩やおのころ神社が島内に存在し、神話の伝承地としての重要性を持っています。

経済と漁業

沼島漁港は、島の経済の基盤であり、アジやイカ、タチウオなどが水揚げされています。観光客の訪問も島の経済を支える重要な要素ですが、漁業が主な生業となっております。また、沼島はハモの名産地でもあり、関西圏で特に人気があります。

観光と自然

沼島は観光スポットとしても知られており、ほぼ全域が瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されています。特に、上立神岩や屏風岩などの奇岩、ウミウの越冬地、そしておのころ神社などが人気の観光地です。

島内の観光設備は限られていますが、食事処や宿泊施設も存在します。さらに、遊歩道なども整備されており、自然散策や磯釣りを楽しむことができます。

交通

島と陸地を結ぶ定期船は運行されていますが、カーフェリーはありません。島内は自治体のコミュニティバスが行き交い、徒歩や自転車での移動が一般的です。沼島灯台が山頂にあり、港から徒歩でアクセス可能です。

沼島は歴史、文化、自然が融和した魅力的なスポットであり、訪れる人々に深い印象を与えるでしょう。

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