浜倉的商店製作所

株式会社浜倉的商店製作所

株式会社浜倉的商店製作所は、東京都中央区銀座に本社を構える外食企業です。飲食業界において、全国的なブームとなった「浜焼酒場」や「ネオ横丁」といった業態のパイオニアとして知られています。現在は、東京都、埼玉県、千葉県、そしてグアムに展開しており、単独の飲食店だけでなく、小規模飲食店の集合体である横丁を環境からプロデュースする事業を特徴としています。

概要

2005年、創業者であり現社長の浜倉好宣は、鮮魚店主からの依頼を受け、街の鮮魚店再生プロジェクトとして「オヤジと娘の浜焼酒場 深川 山憲」をプロデュースしました。その後、2007年にプロデュースした「赤羽 トロ函」が大ヒットし、全国的な浜焼酒場ブームを巻き起こしました。この功績が認められ、浜倉的商店製作所は外食産業記者会が選ぶ外食アワード2009年「中間流通・外食支援事業者部門」を受賞しました。

2008年には、渋谷区恵比寿の公設市場「山下ショッピングセンター」跡地を、昭和の酒場街として再生させた「恵比寿横丁」を総合プロデュースしました。プロデューサーとしてだけでなく、横丁内に自らも3店舗を出店し、株式会社浜倉的商店製作所を設立しました。

2010年には、「生産者を都心飲食店からスターに」というテーマを掲げ、生産者・飲食店・消費者を繋ぐ「有楽町産直飲食街（現・有楽町産直横丁）」を有楽町駅高架下にオープンしました。

2020年には、渋谷「RAYARD MIYASHITA PARK」内に、全長約100ｍ（約1000m2）に及ぶ広さに全19店舗（直営）が軒を連ねた「渋谷横丁」をオープンしました。コロナ禍にあっても外食の楽しさを再確認させ、多くの外食従事者を勇気づけたとして、同年の外食アワード「外食事業者部門賞」を受賞しました。

2021年には、大宮駅北改札内「エキュート大宮ノース」に、全国各地のソウルフードを集結させた「全国ご当地グルメコート-大宮横丁-」をオープンしました。

2022年には、飲食とエンターテインメントを融合させた全17店舗の立体横丁「龍乃都飲食街-新宿東口横丁-」をオープンしました。

2023年4月には、新設された国内最大級の総合エンターテインメントビル「東急歌舞伎町タワー」2Fのメインフロアに、次世代エンターテインメントフードホール「新宿カブキHALL」をオープンしました。

特徴

浜倉的商店製作所の特徴は、単なる飲食店経営に留まらず、地域や生産者との連携を重視し、食を通じて街を活性化させるという点にあります。横丁という形態を通じて、多様な食文化やエンターテインメントを提供し、人々の交流を促進する場を創出しています。また、コロナ禍のような困難な状況においても、外食の楽しさを再認識させ、業界を勇気づける存在として評価されています。

参考文献

浜倉好宣『僕は人も街も再生する酒場のプロデューサー』商業界、2012年6月。ISBN 978-4785504298。

外部リンク

公式ウェブサイト

もう一度検索