海山道駅

海山道駅の概要

海山道駅（みやまどえき）は、三重県四日市市海山道二丁目に位置する近畿日本鉄道（近鉄）名古屋線の駅です。この駅の番号はE23であり、地域の中で重要な交通拠点の一つとして位置づけられています。さらに、中部の駅百選に選ばれていることから、その魅力や重要性が伺えます。

歴史

海山道駅の歴史は古く、1919年10月25日に伊勢鉄道によって終着駅として開業されました。初めは名前もなく、近隣の楠駅からの延伸路線がこの駅に生まれました。その後、1922年には新四日市駅（現在の四日市駅）まで開通し、途中駅としての役割を担うようになります。1936年には伊勢電気鉄道に社名変更されましたが、1941年に大阪電気軌道が合併するまでは、何度かの変遷を迎えました。最終的に、1944年には近畿日本鉄道に所属し、現在の形になります。

駅の主要な変化としては、1952年に近隣の諏訪駅との間で新線が開業し、行き違い設備が廃止され、1956年には経路の切り替えが行われました。また、2007年からはPiTaPaが使用可能となり、2014年には終日無人駅化が進められました。これらの変化は、地域の交通状況や利用者のニーズに応じたものでした。

駅構造と設備

この駅は、相対式ホームが2面2線設置されている地上駅です。ホームの有効長は3両編成に対応しており、ホーム間は構内踏切で結ばれています。現在は近鉄四日市駅が管理する無人駅で、自動改札機や自動精算機が設置されており、PiTaPaやICOCAなどのICカードにも対応しています。利便性が向上している反面、有人駅に比べて直接的な乗降のサポートはなくなっています。

利用状況

海山道駅の利用状況は、近年では一定の水準を保っています。2023年11月7日の調査によれば、1日当たりの乗降人員は1,691人に達しており、過去数年間にも安定した数値を記録しています。特に、2018年には1,521人、2019年には1,558人と比較的高い数値を維持しており、周辺での持続的な生活基盤が反映されているといえるでしょう。

駅周辺の環境

海山道駅の周辺には、海山道稲荷神社があります。この神社は、駅の西側に位置し、駅から見える赤い鳥居が印象的です。また、東側にはJR関西本線の貨物支線が通過しており、地域の工業活動に寄与している様子が窺えます。周辺地域には工場や化学コンビナートなどが多く立地しており、経済的な活動が活発に行われています。

近隣の施設

駅近くには四日市市立三浜小学校もあります。そのため、駅は地域住民の教育機関へのアクセスにも寄与しています。また、南四日市駅（JR東海関西本線）へのアクセスも便利で、利便性の高い鉄道ネットワークの一部として機能しています。

隣接駅

この駅は、近畿日本鉄道の名古屋線に位置しており、隣接駅は新正駅（E22）や塩浜駅（E24）です。急行列車は通過しますが、普通列車はこの駅に停車するため、利便性があります。

まとめ

海山道駅は、歴史的背景を持ちつつも現在の利用者のニーズに応える形で進化を続けてきた駅です。周囲の工業地帯や地域の神社、小学校といった施設が調和し、地域の発展に寄与しています。これからも多くの人々に利用され、有意義な交通手段としての役割を果たし続けることでしょう。

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