深川製磁

深川製磁株式会社について

深川製磁株式会社（ふかがわせいじ、英: FUKAGAWA-SEIJI CO., LTD.）は、佐賀県有田町に本社を構える日本の陶磁器製造販売企業です。本社は有田焼の発祥の地であり、当社もこの美しい地域で、陶磁器の技術を磨き続けてきました。

設立の背景

1894年（明治27年）1月、香蘭社の深川栄左ヱ門の次男である深川忠次により設立されました。以後、深川製磁は高品質の陶磁器を提供し、業界内で高い評価を得ることになります。特に、1900年（明治33年）にはパリ万国博覧会に出品し、「メダーユドール」を獲得。これにより、国際的な名声を得る足掛かりができました。

製品と事業展開

当社は陶磁器の製造・販売を主な業務としており、その売上高は95%以上を占めています。また、西有田工場にはチャイナ・オン・ザ・パークという施設があり、レストラン業や雑貨販売も行っています。

株式の歴史

2007年1月時点では、株式時価総額は約5億4,530万円に達しましたが、福岡証券取引所の上場廃止基準に近い状況が続いていました。同年12月31日に上場が廃止され、その後2008年1月にはグリーンシートフェニックス銘柄に登録されました。

スポンサー契約

2019年には、GLIONグループの株式会社デカンショパワーとスポンサー契約を締結。これにより、増資を行いデカンショパワーの完全子会社となることが決定しました。これは当社の新たな成長戦略の一環であり、業務の効率化や新しい市場への進出を見据えたものです。

沿革

深川製磁の歴史は、設立から現在まで多くの変化と成長を遂げています。

• - 1894年: 深川忠次が深川製磁を設立。
• - 1900年: パリ万国博覧会でメダーユドールを獲得。
• - 1904年: セントルイス万博で金賞を受賞。
• - 1910年: 宮内省御用達に。
• - 1949年: 福岡証券取引所に上場。
• - 2019年: デカンショパワーの完全子会社になる。

直営店

深川製磁は、日本国内にいくつかの直営店を展開しており、仙台、六本木、大阪、博多、有田、佐賀でそれぞれの店舗が存在します。この店舗では、深川製磁の魅力を直接体験し、多彩な商品を取り揃えています。

宮内庁御用達

深川製磁は長年にわたり宮内庁に製品を納めてきましたが、実際にはその事実を公表することには慎重でした。しかし、2018年に守谷絢子の結婚披露晩餐会で使用された製品が別の窯元製との誤情報が拡散され、これを受けて御用達の事実を認めることになりました。

深川製磁は、伝統的な技術と現代的なデザインを融合し、今後も多くの人々に愛される陶磁器を作り続けていくことでしょう。

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