湯玉駅

湯玉駅について

湯玉駅（ゆたまえき）は、山口県下関市豊浦町の宇賀に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅です。この駅は山陰本線に属し、その歴史は1925年にさかのぼります。当初は鉄道省小串線として開設された際に客貨の取り扱いが始まりました。開業当初の所在地は豊浦郡宇賀村字古神田でしたが、現在の名称に変わるまでにいくつかの変更がありました。

歴史的な背景

湯玉駅は、小串駅から滝部駅への路線延伸に伴い開業し、その後1933年には山陰本線に編入されました。1961年には貨物の取り扱いが廃止され、1986年には荷物の扱いも終了し、無人駅となりました。国鉄が分割民営化される1987年にはJR西日本の駅に変わりました。

駅舎の改築も行われ、2007年には新たに「湯玉駅薬局」がオープンしました。また、2023年には大雨の影響で長門市駅と小串駅間が不通となる事態が発生しましたが、その後バスによる代行運行が実施され、2024年に運転が再開されました。

駅の構造

湯玉駅は、相対式ホームが2面あり、列車の交換が可能な地上駅です。駅舎は、下りホーム側（国道側）と上りホーム側（海側）の2つが設けられています。これらの駅舎は地下通路で接続されており、海側の駅舎には薬局が併設されています。無人駅であるため、自動券売機などの設備は存在せず、国道側の駅舎には男女別の水洗トイレが設置されています。

また、案内上ののりば番号は設定されておらず、上りホームの待合室外壁には「長門市・京都方面」と書かれた案内板があります。しかし、現在は定期列車の運行は益田駅までの短距離に限られており、京都方面への直通列車は存在しません。過去には当駅から長距離列車が発着していた名残りが見受けられます。

利用状況

近年の湯玉駅の1日平均乗車人員はさほど多くなく、2023年には1日当たり44人、年間では8080人と報告されています。2023年6月30日に発生した大雨のため、駅は2024年6月22日まで運休していた影響も考慮されなければなりません。

駅周辺環境

駅周辺には住宅地が広がっており、またいくつかの公的施設も存在しています。例えば、下関市役所豊浦総合支所宇賀支所や福徳稲荷神社、宇賀郵便局などがあります。交通面では、国道191号沿いに「湯玉駅」のバス停が設けられており、ブルーライン交通の路線が経由しています。

特に、大河内循環線や豊浦・豊北線が運行されており、周辺地域へのアクセスにも便利です。加えて、犬鳴岬や山口県道270号田耕湯玉停車場線も近く、観光や生活においても利便性が高い場所に位置しています。

まとめ

湯玉駅は歴史と地域に根ざした駅であり、周囲の魅力と共に訪れる人々に新たな発見を提供しています。公共交通の要として、地域の重要な部分を担っていることも魅力の一つです。

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