満員御礼

満員御礼（まんいんおんれい）に関する解説

「満員御礼」とは、主に大[[相撲]]の興行において、観客が規定の人数に達した際に示される表示を指します。この言葉は、観客が全員である必要はなく、ある一定の人数に達した場合にも使用されることがあります。一方で、観客が完全に収容人数に達した際には「札止め（ふだどめ）」という言葉が使われることが一般的です。

満員御礼の表示

満員御礼が示されるタイミングは特定されています。大[[相撲]]の場合、十両の取組が終わった後、横綱の土俵入りが終わると、幕内取り組みの合図とともに土俵上の屋根から「満員御礼」の垂れ幕が下げられます。初日や千秋楽には、中入り前に協会の挨拶が終わると同時に表示されることもあります。この表示は、初代の両国[[国技館]]では四本柱に「滿員御禮」と書かれた幕が巻かれていたことに起因していますが、蔵前国技館で四本柱が廃止された後、現在のような垂れ幕形式に移行しました。

大入袋の授与

また、満員御礼となった場合、力士や相撲関係者に「大入袋」が配られます。この袋には通常、現金として十円硬貨が一枚入っています。ちなみに、戦前は十銭硬貨が使われていたこともあり、時代によってその内容は変わってきました。

満員御礼の記録

満員御礼が継続的に出された記録は、1989年11月場所の11日目から1997年5月場所の2日目までの666日間に及びます。日本[[相撲協会]]の広報部によると、満員の基準に明確な数値基準は設定されていないものの、入場者数が定員の90%を超えた場合に満員御礼が掲示されることが一般的です。しかし、過去には入場者が95%を超えても「満員御礼」を出さないという厳格な運用が行われていたこともあります。

近年では、特に11月場所において満員御礼が出にくい傾向があります。2011年9月場所では、観客離れの影響で入場者数が低迷し、7日目には観客数が約75%であったにも関わらず、満員御礼が掲示されました。そして、2020年1月場所以降、満員御礼の表示が見られない状態が続きましたが、2021年11月場所の千秋楽にて久しぶりにこの表示が復活しました。

結論

「満員御礼」は、大[[相撲]]をはじめとする多くのイベントや公演で、観客が満ち溢れていることを表現する重要な言葉です。その背後には、観客数だけでなく、文化や慣習が深く根付いていることが伺えます。

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