滝部駅

滝部駅について

滝部駅（たきべえき）は、山口県下関市豊北町に位置するJR西日本の山陰本線に属する駅です。この駅は、長門市駅と幡生駅の間にある数少ない有人駅の一つで、特に朝夕には折り返し列車が運行されています。また、過去には特急列車「いそかぜ」の停車駅でもありました。

歴史

滝部駅の開業は、1925年のこと。当初、鉄道省小串線として設立された際、開設されたのは終着駅でした。1933年には動線が山陰本線に編入され、以降、多くの利用者に親しまれてきました。また、国鉄時代には、夜中に下関へ向かう最も早い始発列車が設定されたことも特筆すべき点です。駅舎は1980年に改築され、現在も地域住民や旅行者の利用を受けています。

年表

1925年8月16日: 鉄道省小串線の終着駅として開業。
1928年9月9日: 阿川駅への延伸により、途中駅となる。
1933年2月24日: 小串線が山陰本線に編入。
1972年3月1日: 貨物取扱を終了。
1987年4月1日: JR西日本に移行。
2004年10月: 窓口営業時間が平日のみとなる。
2023年7月: 大雨により、長門市駅と小串駅間が不通となる。
2024年6月22日: 当駅と小串駅間で運転再開予定。

駅構造

滝部駅は、相対式のホーム2面2線を有する地上駅です。かつては3線構成でしたが、現在は2線に縮小されています。駅舎は1番ホーム側に位置し、両ホームは無蓋跨線橋で繋がっています。待合室もあり、利用者の利便性を考慮されています。また、簡易委託駅として、月・木曜日を除く平日は窓口が開いていますが、乗車券のみの取り扱いとなっています。

利用状況

最新の統計によれば、2023年の滝部駅の平均乗車人員は一日234人で、年間の利用者数は約4万2812人でした。しかし、2023年6月30日の大雨による影響で、2024年6月22日までの運休が続いているため、現在の状況は影響を受けています。

駅周辺

駅の周辺には、下関市豊北町の中心部があり、豊北総合支所や各種商業施設があります。代表的なスポットには、滝部温泉や豊北歴史民俗資料館、滝部八幡宮などがあります。このエリアは内陸部に位置しており、観光名所の角島には隣の特牛駅からのアクセスが便利です。さらに、地域特産物の購入場所も豊富で、訪れる観光客にとって魅力的なスポットが多数点在します。

バス路線

駅前にはブルーライン交通のバス停があり、特牛駅や角島への便があります。また、内陸部の一の俣温泉や豊田町西市方面への路線も設定されています。これにより、利用者は鉄道だけでなくバスや周辺の観光地にもアクセスしやすくなっています。

まとめ

滝部駅はその歴史的意義と地域の交通網の中心的役割を果たしている重要な駅です。今後の発展や周辺地域へのアクセス改善が期待される中、一日でも多くの人たちに訪れてもらえるよう地域の魅力を発信していきたいと思います。

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