犬目町

犬目町（いぬめまち）は、東京都八王子市の北部に位置する、住居表示が未実施の単独町名です。この地域は、八王子市の北端、かつての川口村の一区域に当たります。南側では楢原町と隣接しており、その境界には川口川が流れています。町の中央部には、川口川の支流である谷戸川が流れ、その川沿いを東京都道46号八王子あきる野線、通称高尾街道が南北に走っています。

犬目町は、南は楢原町、南から西にかけては川口町、北は戸吹町と宮下町、そして東は加住町二丁目、谷野町、中野町とそれぞれ隣接しています。この立地から、周辺地域へのアクセスも比較的容易です。

地価

住宅地としての地価は、2014年1月1日の公示地価によると、犬目町208番11の地点で1平方メートルあたり8万6800円となっています。これは、この地域の不動産価格を把握する上での一つの指標となります。

歴史

犬目町の歴史は古く、文化・文政期（1804年から1829年）に編纂された地誌『新編武蔵風土記稿』には、「犬目村」としてその名が記されています。当時、犬目村は東西に20町余り、南北に45町、民家が93軒という規模でした。

1889年（明治22年）4月1日には、町村制の施行に伴い、上川口村、下川口村、犬目村、楢原村、山入村が合併し、川口村が成立しました。この時、犬目村は川口村の大字犬目となりました。

その後、1893年（明治26年）4月1日には南多摩郡が東京府へ移管され、1943年（昭和18年）7月1日には東京都制の施行により、南多摩郡が東京都の管轄となりました。

1955年（昭和30年）4月1日には、川口村が八王子市に編入され、川口村大字犬目は八王子市大字犬目となりました。そして1956年（昭和31年）10月1日、町名変更により、八王子市大字犬目は現在の犬目町となりました。

世帯数と人口

2017年（平成29年）12月31日現在の犬目町の世帯数と人口については、詳細な数値は省略します。

小・中学校の学区

犬目町内の児童・生徒が通う小・中学校の学区については、個別の学校名と学区が設定されています。

交通

犬目町内には鉄道は通っていません。しかし、東京都道46号八王子あきる野線（高尾街道）が南北に走り、北はあきる野市方面、南は高尾町方面へとつながっています。また、東京都道186号高月楢原線も利用可能です。

施設

犬目町内には、八王子市立陶鎔小学校、工学院大学八王子キャンパス（一部）、犬目幼稚園、八王子犬目郵便局、滝山病院、八王子カントリークラブ（一部）など、様々な施設が所在しています。

特記事項

犬目町は、1971年に発生した八王子市犬目町C-46輸送機墜落事故の現場となった場所でもあります。この事故は、犬目町内の山中に航空機が墜落したもので、この地域の歴史に深く刻まれています。

参考文献

Web八王子事典
『新編武蔵風土記稿』 巻ノ107多磨郡ノ19、内務省地理局、1884年6月。

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