甲立駅

甲立駅 (こうたちえき)

甲立駅は、広島県安芸高田市甲田町高田原に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）芸備線の駅です。旧甲田町の代表駅として、地域住民の足として重要な役割を果たしています。

歴史

1915年（大正4年）4月28日：芸備鉄道開業時に開設されました。
1937年（昭和12年）7月1日：芸備鉄道が国有化され、鉄道省芸備線の駅となりました。
1971年（昭和46年）12月10日：貨物取扱が廃止されました。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱いが廃止されました。
1986年（昭和61年）4月1日：駅員無配置駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR西日本に継承されました。
1989年（平成元年）10月：再度無人駅化されました。
1996年（平成8年）6月：現在の駅舎が竣工しました。この駅舎は「インフォメーションセンター甲迎館」との合築です。
2002年（平成14年）10月5日：ダイヤ改正により、快速列車（後の「通勤ライナー」）が停車するようになりました。
2003年（平成15年）10月1日：ダイヤ改正により、快速「みよしライナー」が停車するようになりました。
2007年（平成19年）7月1日：ダイヤ改正により、急行「みよし」と快速「通勤ライナー」（ともに当駅停車）が全廃され、快速「みよしライナー」に統合されました。
2019年（平成31年）4月4日：三次駅 - 中三田駅間で暫定的に運転再開されました。

駅名の由来

甲立駅の駅名は、駅から可愛川（江の川）を渡った場所にある旧・甲立村に由来します。駅の所在地自体は旧・小田村です。旧町名の「甲田」は、甲立町（1927年町制施行）と小田村が1956年に合併した際に、それぞれの村から一文字ずつ取って名付けられました。

芸備鉄道の敷設にあたっては、高田郡の要衝である吉田町と甲立村が熱心に誘致活動を行いましたが、地理的な事情からそれらの場所を通ることは困難であったため、鉄道は小田村内に敷設されることになりました。その代替として、小田村内に設置された二つの駅にはそれぞれ「吉田口」、「甲立」と小田村に由来しない駅名が付けられることになったとされています。

駅構造

甲立駅は、島式ホーム1面2線を有する、列車交換が可能な地上駅です。駅舎は線路の西側に位置し、「インフォメーションセンター甲迎館」との合築で、1996年（平成8年）に竣工しました。駅舎からホームへは跨線橋で連絡しており、跨線橋へは駅舎外からもアクセス可能です。

三次鉄道部が管理しており、安芸高田市が受託する簡易委託駅です。安芸高田市は指定管理制度を採用しており、2024年（令和6年）3月31日までは第三セクターの株式会社こうだ21が指定管理者となっています。しかし、2023年（令和5年）11月には、経費削減などの理由から2024年度以降は市による直営管理とする方針が示されました。これに対し、指定管理者である株式会社こうだ21は、直営管理の決定は根拠を欠くとして、同年12月4日に行政不服審査請求を行っています。

駅舎1階には出札窓口があり、朝から午後にかけてPOS端末による発券が行われています。山陽新幹線の指定席特急券は料金補充券により発券されます。駅スタンプは「高林坊・五龍城址・観光なし園のある駅」です。

のりば

ホームの方面案内板にはのりば番号が表記されています。下り線は両方向の入線・出発に対応していますが、1線スルーにはなっていません。平成28年梅雨前線豪雨の際には、当駅での折り返し運転が設定されました。

利用状況

近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。

(省略)

駅周辺

駅周辺には、安芸高田市の自然豊かな風景が広がっています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

芸備線
■快速「みよしライナー」
三次駅 - 甲立駅 - 向原駅
■普通
上川立駅 - 甲立駅 - 吉田口駅

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 甲立駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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