相川郷土博物館

相川郷土博物館

相川郷土博物館は、新潟県佐渡市に位置する博物館です。1956年（昭和31年）に開館し、その建物は、かつての御料局佐渡支庁（国史跡）の建物を再利用しています。

概要

博物館の建物は、1887年（明治20年）に工部省によって建てられた鉱山本部事務所と、1893年に増築された御料局佐渡支庁を渡り廊下で繋いだ構造をしています。1896年（明治29年）に建物は金山とともに三菱合資会社に払い下げられましたが、その後も1953年（昭和28年）まで鉱山本部事務所として使用され続けました。博物館は、北沢浮遊選鉱場などの北沢工作工場群の入口に位置し、特徴的な赤みがかった石州瓦葺きの外観が目を引きます。

博物館では、相川金銀山に関する資料のほか、鉱山鉱物・岩石の標本、相川地区に関連する美術品や民俗資料などを所蔵・展示していました。

2010年代以降、佐渡市では島内の博物館の再編が進められました。相川郷土博物館は、「史跡 佐渡金山」や佐渡奉行所、ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」に近いことから、一時廃止が予定されました（建物は保存）。しかし、世界遺産候補であった「佐渡島の金山」が江戸時代までを対象としており、その説明を「きらりうむ佐渡」が担うことになったため、明治時代以降に関する史料を展示する施設として活用されることになりました。

改修工事を経て、2024年4月1日にリニューアルオープンする予定でしたが、能登半島地震の影響により、オープン日は5月25日に延期されました。

「佐渡島の金山」の世界遺産登録の条件として、朝鮮人労働者の実態を紹介することが求められたため、博物館の一部に特設コーナーが設けられました。このコーナーは、世界遺産登録が決定した2024年7月28日から一般公開されています。

なお、世界遺産としては江戸時代までの史跡が対象となっているため、相川郷土博物館は世界遺産の構成資産からは除外されています。

交通アクセス

相川の海沿いから「史跡 佐渡金山」へ向かう中間地点に位置しています。周辺には、北沢浮遊選鉱場や佐渡奉行所、佐渡版画村美術館などがあります。

公共交通
新潟交通佐渡 本線ほか「相川」バス停より徒歩10分
新潟交通佐渡 本線ほか（一部便のみ）「相川博物館前」バス停より徒歩すぐ

関連項目

佐渡金山

外部リンク

* 相川郷土博物館 - 佐渡市

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