矢島駅

矢島駅の概要

矢島駅（やしまえき）は、秋田県由利本荘市矢島町にある由利高原鉄道の終着駅です。この駅は社員が配置されていることが特徴で、地域の交通の要所となっています。

歴史

矢島駅の開業は1938年（昭和13年）のことで、当初は鉄道省（後の国鉄）の矢島線羽後矢島駅としてスタートしました。高徳線の屋島駅と区別するために「羽後」の名が冠せられ、その日には秋田機関区羽後矢島支区も開設されました。しかし、1961年には旅客列車の無煙化が進む中で、支区は廃止され、その機能は羽後本荘支区に移されました。

1981年には専用線からの貨物取り扱いが廃止され、翌1985年に由利高原鉄道へと転換されました。この際に駅名も矢島駅に改称され、その後も駅舎は数度の改修を経て、2000年には現在の2代目駅舎に移転しました。

2002年にはその近代的な木造建築が評価され、東北の駅百選に選ばれました。2011年8月には初代駅舎が老朽化のため解体され、駅の整備が進められました。

駅の構造

矢島駅は地上駅で、単式ホーム1面1線を備えています。近隣には車両基地があり、夜間の停泊も行われています。駅舎内部には出札窓口や直営の旅行センターが設置されており、ここでは様々な商品が取り扱われています。また、個人経営の売店「まつ子の部屋」もあり、地域の特産品などが購入できます。

さらに、この駅は東日本旅客鉄道（JR東日本）との連絡も行っており、秋田駅や新屋駅、羽後亀田駅から象潟駅にかけての各駅でのチケット販売が可能です。由利高原鉄道の本社も併設されており、地域内の交通運営に関連した機能も持っています。

利用状況と周辺施設

矢島駅は地域の中心的な交通拠点であり、周辺には多くの施設が整っています。由利本荘市役所の矢島総合支所や秋田銀行矢島支店、秋田しんせい農業協同組合の矢島支店などが近くにあります。また、マックスバリュ矢島店もあり地元住民の生活をサポートしています。

教育機関としては、秋田県立矢島高等学校、由利本荘市立矢島中学校、そして矢島小学校が近隣に位置しており、多くの生徒が利用しています。歴史的な名所では八森城址もあり、地域の歴史を感じることができる場所です。

アクセス

矢島駅のアクセスは非常に便利で、駅前には「矢島駅前」というバス停留所が設けられています。ここからは羽後交通の路線や由利本荘市のコミュニティバスが発着しており、地域内の移動も容易に行えます。

このように、矢島駅は単なる鉄道の終着点に留まらず、周囲の地域との結びつきを強める重要な役割を果たしています。地域の歴史を感じつつ、便利な交通手段として地元で愛される存在です。

もう一度検索