矢野和哉

矢野和哉：元プロ野球選手、指導者としての軌跡

矢野和哉（やの かずや、1962年12月10日 - ）は、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手（投手）、高校野球指導者。左投左打。

プロ入り前

報徳学園高時代はエースとして活躍。1980年夏の甲子園県予選決勝で滝川高と対戦するも敗退。チームメイトには金村義明がいた。

高校卒業後は、社会人野球の神戸製鋼に進み、都市対抗野球にも出場。

プロ野球選手として

1985年のドラフト会議でヤクルトスワローズから4位指名を受け、プロ入り。

1986年には一軍デビューを果たし、先発ローテーションに定着。2勝を挙げた。

1987年には自己最多の6勝を記録。

1989年までは先発として活躍したが、1990年以降はリリーフに転向。しかし、故障の影響もあり、思うような成績を残せず。

1992年オフに戦力外通告を受け、ヤクルトを退団。

1993年は、台湾プロ野球の時報イーグルスでプレーし、同年引退。

引退後

1994年から2004年までヤクルトのスカウトとして活動。主に四国・関東地区を担当し、岩村明憲や宮出隆自といった、後にチームの中心となる選手を発掘。

2005年からは球団販売促進部に異動し、4年間務めた。

その後、株式会社パピーズアスリートを起業し、少年野球教室やスポーツ社会貢献事業に関わるが、2010年に廃業。

2006年6月には、松永浩美ベースボールアカデミーの投手コーチに就任し、小・中学生を指導。その後は夢グループ野球塾 川越校の投手コーチも務めた。

2011年には、特定非営利活動法人FIELD OF DREAMS理事長に就任。

2016年、東洋大学附属牛久高等学校の硬式野球部コーチに就任。2018年1月には監督に昇格。

2022年3月末をもって監督を退任。

プレースタイル

左スリークォーターからの投球が特徴。ストレートは平均135キロ程度で、カーブ、スライダー、フォーク、シュートなどを織り交ぜた。制球力は課題であった。

記録

初登板：1986年4月24日、対読売ジャイアンツ
初勝利・初先発勝利：1986年7月29日、対広島東洋カープ
初完投・初完封：1988年4月25日、対読売ジャイアンツ

背番号

12 （1986年 - 1992年）
* 34 （1993年）

まとめ

矢野和哉は、プロ野球選手としての活躍期間は決して長くはなかったものの、スカウト、野球教室、高校野球指導者として、野球界に貢献した人物である。特に、スカウトとしては、後のヤクルトを支える選手を発掘した功績は大きい。指導者としては、高校野球の現場で、選手の育成に尽力した。

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