石川美津穂

石川美津穂（いしかわ みづほ）氏は、1975年8月12日に静岡県に生まれた、日本の元レースクイーン、元女優、そして元女子プロレスラーです。身長は164cm、スリーサイズは上から84cm、59cm、86cmという恵まれたスタイルを活かし、多岐にわたる芸能活動を展開しました。

彼女のキャリアは、1996年にモータースポーツの華である鈴鹿サーキットクイーンに選ばれたことから始まります。これを契機にレースクイーンとしての活動を本格化させ、同年にはミス黒船水仙娘も務めました。その後も、1998年のNAGOYA RV SHOW QUEENやOVER REV！レーシングチームレースクイーン、1999年のスーパー耐久レースイメージガールユニット「SUPER GIRLS」、2000年のCAT01として活動するなど、約5年間にわたり人気レースクイーンの一人として活躍しました。

2001年には、新たな挑戦として女子プロレスの世界へと足を踏み入れ、吉本女子プロレスJd'（後のJDスター）に入団しました。Jd'が手掛ける「アストレス」プロジェクトのメンバーとしてリングに上がり、プロレスラーとしてのトレーニングと試合に打ち込みました。プロレス活動は2004年まで続けられ、この時期にはリング上での鍛え抜かれた肉体とパフォーマンスで多くのファンを魅了しました。

プロレスラーとしての活動と並行して、石川氏は女優としても精力的に活動の幅を広げました。2001年の映画『盲獣vs一寸法師』でスクリーンデビューを果たし、その後も『模倣犯』（2002年）、『プレイガール』や『女拳皇2』（共に2003年）、『ワイルド・フラワーズ』や『恋人はスナイパー 劇場版』（共に2004年）、『イン・ザ・プール』（2005年）といった多数の映画作品に出演しました。また、2004年には舞台『マホロバ』や『週刊ビート』にも出演し、舞台俳優としての経験も積んでいます。

特に印象的な出演として挙げられるのが、2006年にテレビ東京系列で放送された特撮テレビドラマ『超星艦隊セイザーX』です。この作品で彼女は、敵組織であるネオデスカルの幹部・グローザ役を演じ、クールな悪役として存在感を示しました。

メディアでの活動はこれに留まらず、様々なジャンルのテレビ番組にもゲスト出演やレギュラー出演を果たしています。BSジャパンのプロレス関連番組「ジャンヌ・ダルクへの道〜格闘美宣言〜」「ビバ!アストレス」「格闘美伝説」「Jd'神話」「Jナビ」をはじめ、ヨシモトファンダンゴTVの「女子プロレスLIVE JDスター」、サムライTVの「生でGONGON」「格闘侍」といった格闘技・プロレス専門チャンネルに多数登場しました。さらに、テレビ朝日のドキュメンタリー番組「GET SPORTS」内で彼女に迫った企画「〜女勇降臨〜石川美津穂ドキュメント」や「NANDA!?」、テレビ東京のスポーツバラエティ「Gパラダイスコロシアム」、音楽番組「音楽的流行」、ドラマ「ドゥニチラヴ」などにも出演。TBSテレビの「黄金筋肉〜総合格闘技最強女王決定トーナメント〜」や人気スポーツバラエティ「KUNOICHI」への出場経験もあり、その身体能力の高さも広く知られました。フジテレビの「美女の森」「バイキング VIKING」、テレビ神奈川の「HAMA天国」「Yokohama Walker TV」など、地方局を含む様々な番組にも登場し、タレントとしての多才ぶりを発揮しました。

また、プロレス活動期間中には、DVD「SUPER VOICE WORLD」「アストレス」「DOUBLE DEAL」「Jailhouse」や、CD「HAPPY☆HAPPY」「JULLIA」をリリースするなど、映像や音楽の分野でも活動しました。写真集も「アストレス写真集 綺麗事始」や自身の単独名義では初の写真集となる「NAKED OF PASSION」を出版し、グラビアアイドルとしての魅力も披露しています。

プロレスで培った身体能力を活かし、総合格闘技にも挑戦した記録が残されており、SHERDOGなどの格闘技データベースに選手データが登録されています。

レースクイーンから女子プロレスラー、そして女優、タレントへと、常に変化と挑戦を恐れずキャリアを切り開いてきた石川美津穂氏。その多様な活動は、それぞれの分野で独自の存在感を放ち、多くの人々に記憶されています。

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