石川邦夫

石川 邦夫（いしかわ くにお）

石川邦夫氏は、1961年8月15日に生まれた日本の工学者および歯学者です。現在は九州大学大学院歯学研究院にて、生体材料学分野の教授として活動しています。彼の専門分野である生体材料は、医療や歯科治療において重要な役割を果たしており、石川氏の研究はこの領域において多大な影響を与えています。

経歴

石川氏は1984年に大阪大学工学部を卒業し、1986年には同大学の大学院を修了しました。その後、彼は東レ開発研究所に勤務し、さらに徳島大学で助手、岡山大学で助教授としての経歴を積んでいきます。2001年からは九州大学で教授を務め、ここで彼の専門知識と経験を活かし、次世代の研究者や学生を育成しています。

石川氏の学位は1990年に取得した工学博士で、その際の論文タイトルは「MECHANISMS OF CLEAVAGE OF COBALT-CARBON BONDS IN ALKYLCOBALT(III) COMPLEXES」です。この研究は、アルキルコバルト(III)錯体におけるコバルト-炭素結合の開裂機構に関するもので、彼の研究成果の一部として非常に評価されています。

著書

石川氏は、さまざまな著書を出版しており、その中には以下のようなものがあります：

• - 「第12章 歯科生体材料の種類 2 セラミックス」

- 編者：宮﨑隆、中嶌裕、河合達志、小田豊
- 出版：医歯薬出版、2006年5月25日
- ISBN: 978-4-263-45596-8

• - 「第5章 生体における形態情報の収集 VI 模型作製と模型材」

- 編者：小倉英夫、髙橋英和、宮﨑隆、小田豊、楳本貢三、小園凱夫
- 出版：医歯薬出版、2008年3月25日
- ISBN: 978-4-263-45614-9

これらの著作は、歯学と生体材料の研究に関心のある人々にとって貴重なリソースとなっています。

主な受賞歴

石川氏はその卓越した業績によって多くの賞を受賞しています。特に、2019年には第1回日本オープンイノベーション大賞の選考委員会特別賞を受賞し、2024年には紫綬褒章を受ける予定です。これらの受賞は彼の研究成果の評価を証明するものであり、多くの人々から尊敬を集めています。

所属学会

彼は多くの学会に所属しており、以下その一端を示します：

• - 日本バイオマテリアル学会の理事
• - 日本歯科理工学会の元九州支部長、理事
• - 日本セラミックス協会生体関連材料部会幹事
• - 日本口腔外科学会
• - 日本小児歯科学会
• - 日本アパタイト研究会評議員
• - 日本歯科保存学会
• - 日本口腔インプラント学会
• - 国際歯科研究学会
• - 国際歯科研究学会日本部会元評議員
• - International Society for Ceramics in Medicine
• - Society for Biomaterials

彼の幅広い学会活動は、研究界における彼の影響力を強め、さらなる発展を促進しています。石川邦夫氏の貢献は、今後の歯科医療やエンジニアリングの分野での革新に寄与し続けることでしょう。

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