石見銀山世界遺産センター

石見銀山世界遺産センター

石見銀山世界遺産センターは、島根県大田市の石見銀山区域内に構えるガイダンス施設及び資料館です。この施設は、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」に関する現地見学の中心的な役割を果たしており、訪れる人々に対して豊富な情報を提供しています。

施設の概要

このセンターは、世界遺産条約第5条に基づいて設けられた研修センターの一環で、遺産の調査研究や資料の蓄積、情報発信、保全管理、及び運営管理といった多様な機能を有しています。2007年の10月にガイダンス棟がオープンし、その後2008年には展示棟と収蔵体験棟が完成しました。これにより、訪問者は石見銀山の歴史やその重要性についてより深く学ぶことができるようになりました。

施設の構成

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展示棟

展示棟には、石見銀山が世界遺産に登録された背景やその「3つの価値」、または1996年から始まった「石見銀山遺跡総合調査」の成果をテーマにした各種展示が行われています。

• - 第1展示室: 世界の歴史における石見銀山の重要性を示す数々の資料を展示。
• - 第2展示室: 石見銀山の豊かな歴史とその鉱山技術に関する解説。
• - 第3展示室: 石見銀山に関連する調査や研究の詳細が紹介されています。
• - 第4展示室: 石見銀山遺跡自体とその周辺文化景観についての展示。

ガイダンス棟

この棟では、様々な情報コーナーが設置されており、特に「大久保間歩一般公開限定ツアー」のツアーデスクもあります。これにより、訪問者は専門的な知識を持ったガイドから直接説明を受ける機会を得ることができます。

収蔵体験棟

収蔵体験棟内には、収蔵庫や遺物整理室、体験学習室が設けられており、実際に遺物に触れながら学ぶことができる体験学習も行われています。

訪問情報

センターの開館時間は8:30から17:30までで、展示室の観覧は9:00から17:00（最終受付は16:30）となっています。3月から11月までは、観覧時間が30分延長されるため、さらに多くの訪問者が楽しめます。休館日は毎月最終火曜日と年末年始です。駐車場は400台分用意されており、アクセスも良好です。

交通アクセス

山陰本線の大田市駅からは、石見交通バスで約26分、「大森代官所跡」停留所で下車し、さらに「世界遺産センター行き」のバスに乗り換え、7分ほどで終点に到着します。また、出雲空港からはリムジンバスで出雲市駅まで30分、その後JRで大田市駅まで移動することも可能です。加えて、仁万駅との間にもバス路線が存在しますが、運行本数は少なめです。

自動車でのアクセスは、山陰自動車道の出雲ICまたは江津ICから国道9号を使用し、大田市の中心部からは島根県道46号を、仁万交差点からは島根県道31号を利用するルートがあります。

このように石見銀山世界遺産センターは、訪問者がこの素晴らしい遺産をより深く理解し、楽しむための非常に重要な拠点となっています。

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