石部駅

石部駅の概要

石部駅（いしべえき）は、滋賀県湖南市石部西三丁目に位置するJR西日本の草津線の駅です。この駅は、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

歴史

この駅の歴史は1889年、関西鉄道の初期の路線が開通した時に始まります。開業当初から唯一の中間駅として機能し、その後の鉄道国有化を経て1910年には草津線に編入されました。1970年代には貨物取り扱いが廃止され、1987年には国鉄民営化に伴い西日本旅客鉄道の駅となりました。1999年には自動改札機が導入され、2003年には交通系ICカード「ICOCA」の利用が可能になりました。2022年には新しい駅舎の供用が開始され、さらなる利便性向上が図られています。駅舎と自由通路は2024年には鉄道建築協会賞にも入選予定です。

駅構造

石部駅は相対式ホームを2面持つ地上駅で、列車の行き違いや交換が可能です。日中のダイヤでは、上りと下りの電車の交換が行われています。駅は下りホーム側に駅舎があり、上りホームとは跨線橋でつながっています。駅舎は近年改築されており、北側にも新たに設置された駅舎があります。ICOCAカードが使えるこの駅は、草津駅が管理しており、JR西日本交通サービスが駅業務を請け負っています。早朝と夜間は無人となるため、利用時間に注意が必要です。

乗り場

長年、乗り場番号の標示がありませんでしたが、2009年頃に番号表が設置され、利用者にとってわかりやすくなりました。

コミュニティハウス

1997年には石部駅コミュニティハウスが設置され、旧東海道石部宿の旅籠を模したデザインとなっています。しかし、バリアフリー化工事の影響で、コミュニティハウスは2021年に閉鎖されました。

利用状況

2023年度の1日当たりの利用者数は3,354人と報告されています。駅の利用状況は、地域の交通ネットワークの重要性を反映しており、県内の交通量調査とも一体となっています。

駅周辺

石部駅は旧石部町の中心から西へ約1kmの位置にあり、滋賀県道118号線を通じて市内中心部へアクセスできます。旧東海道は駅前を通らないものの、その西側には鍛造工場や運輸倉庫が立ち並び、経済活動の一環を形成しています。また、駅近くには東海道石部宿歴史民俗資料館や公園、学校などが点在しており、地域の重要な文化資源となっています。

バス路線

駅前には「石部駅」バス停があり、滋賀バスや地域のコミュニティバスが運行しています。これにより、近隣地域へのアクセスが向上し、公共交通機関としての役割を強化しています。

付記事項

駅近くには以前存在していた「国道石部」停留所がありました。そこでは長距離バスが停車し、水口方面や草津方面とを結んでいました。また、予約制のデマンドタクシーも駅前に停留所を設けており、地域住民の利便性向上に寄与しています。

隣接駅

石部駅に隣接するのは、草津線の甲西駅と手原駅であり、それぞれの駅との連携が地域内交通を支えています。

もう一度検索