稲佐山とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

稲佐山

長崎県長崎市に位置する標高333メートルの稲佐山は、長崎のシンボルとして親しまれています。山頂には展望台や放送局の送信施設が設置されており、長崎市街を一望できる絶景スポットとして知られています。特に夜景は「1000万ドルの夜景」と称され、函館[[山]]、摩耶山と並ぶ日本三大夜景の一つに数えられています。2012年には、モナコ、香港と共に世界新三大夜景にも認定されました。

稲佐山公園

稲佐山の中腹から山頂にかけて整備されている稲佐山公園は、市民の憩いの場として親しまれています。公園内には、遊具広場、草スキー場、野外ステージなどがあり、子供から大人まで楽しむことができます。

野外ステージ

1万5000人を収容できる芝生席の野外ステージは、数々のアーティストがコンサートを開催してきました。特に、地元長崎出身のさだまさしが長年開催してきた無料野外ライブ「夏長崎からさだまさし」の舞台として知られています。また、福山雅治もこのステージでコンサートを開催し、稲佐山をテーマにした楽曲「約束の丘」を公式ソングとしています。

猿舎と鹿放牧場

かつては猿舎と鹿放牧場がありましたが、2024年2月末の時点で、鹿72匹、サル21匹が飼育されています。しかし、動物の種類が少なく場所も分かりにくいとして、地域住民や有識者から廃止を提言されており、長崎市では飼育数を減らし廃止する方向で検討されています。

登山道と植物

稲佐山には、自然の中を歩きながら山頂を目指せる複数の登山道が整備されています。登山道付近は火砕岩地質で土壌が悪く、ナガサキマンネングサなど珍しい植物が生育しています。

交通アクセス

ロープウェイ

長崎ロープウェイは、山麓駅から山頂駅を結ぶ全長1.110kmのロープウェイで、稲佐山への主要なアクセス手段となっています。2012年からは、山頂駅と展望台を結ぶ通路にLEDが埋め込まれた「光のトンネル」が設置され、幻想的な雰囲気を演出しています。

スロープカー

2020年に設置されたスロープカーは、中腹駐車場から山頂展望台を結びます。勾配に合わせて常に水平を保つように設計されており、快適に移動できます。デザインは奥山清行、開発と製作は嘉穂製作所が担当しています。

スカイウェイ（廃止）

かつては、中腹と山頂を結ぶゴンドラリフト「スカイウェイ」が運行されていましたが、老朽化と利用者の減少により2008年に廃止されました。

テレビ・FM放送所

稲佐山山頂には、長崎県内のテレビ・FMラジオ放送の親局が設置されています。長崎県は山地が多いため、市内には多くの中継局が設けられています。

地上デジタルテレビジョン放送

2006年 12月1日に全局で放送が開始されました。民放は共同で送信設備を設置し、NHKはテレビとFMラジオで同じ場所から送信しています。リモコンキーIDは、VHF局が「1」〜「3」に集約されています。

地上アナログテレビジョン放送（終了）

2011年7月24日に全局で放送が終了しました。民放は個別に送信設備を設置していましたが、デジタル化に伴い共同利用となっています。NHKは、テレビとFMラジオで同じ場所から送信していました。

FMラジオ放送

FM Nagasakiは、旧KTNアナログテレビの施設を間借りしていましたが、現在は単独で施設を運用しています。NHK長崎[[放送局]]は、テレビとFMラジオで同じ場所から送信していますが、スピルオーバー防止のため出力が抑えられています。NBCラジオは、デジタルテレビ用の送信所と同じ鉄塔にFM補完中継局を設置しています。

マルチメディア放送（終了）

ジャパン・モバイルキャスティングの長崎中継局が、旧KTNアナログテレビ送信所をFM Nagasakiと共同で使用していましたが、2016年 6月30日に廃止されました。

その他

稲佐山には、長崎県防災行政無線や警察庁の中継施設も設置されています。

稲佐山

稲佐山