穴水駅

穴水駅（あなみずえき）

穴水駅は、石川県鳳珠郡穴水町大町に位置する、のと鉄道七尾線の終着駅です。能登地方への玄関口として、地域の人々や観光客に利用されています。

概要

穴水駅は、かつて七尾線から能登線が分岐する駅でした。駅には「まいもんの里駅」という愛称が付けられています。「まいもん」とは能登弁で「おいしいもの」という意味です。かつては輪島や蛸島へ向かう路線が分岐していましたが、2001年と2005年にそれぞれ廃止され、現在は七尾線の終着駅となっています。駅の北側には、廃止された路線の線路が一部残されており、運転体験会などに利用されています。

のと鉄道が能登線の運行を引き継いだ当初、七尾線はJR西日本が運営しており、穴水駅もJR西日本の管轄でした。そのため、のと鉄道の駅は「のと穴水駅」として区別され、独自の駅舎を持っていました。しかし、七尾線の運営がのと鉄道に移管された際に、両駅は統合され、駅名も「穴水駅」に戻されました。旧のと穴水駅の駅舎は、現在、のと鉄道の本社として使用されています。また、旧コンコースの一部は、冬季限定の牡蠣料理店「穴水駅ホーム あつあつ亭」として活用されています。2015年には、駅舎に隣接して物産館「四季彩々」がオープンし、駅舎の外観もリニューアルされました。「四季彩々」では、能登地方の土産物やのと鉄道オリジナルグッズが販売されており、軽食も楽しめます。

駅構内には車両基地・工場があり、夜間滞泊も設定されています。この車両基地は、七尾線の経営移管時に設けられました。

歴史

1932年（昭和7年）8月27日：鉄道省七尾線の能登中島駅 - 当駅間が開通し、開業。
1935年（昭和10年）7月30日：七尾線の当駅 - 輪島駅間が延伸開業。
1959年（昭和34年）6月15日：能登線の当駅 - 鵜川駅間が部分開業。
1984年（昭和59年）2月1日：貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる。
1984年（昭和59年）12月：現駅舎が竣工。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
1988年（昭和63年）3月25日：能登線がのと鉄道に転換。「のと穴水駅」に改称。
1991年（平成3年）9月1日：七尾線七尾駅 - 輪島駅間がのと鉄道に転換。七尾線と能登線の駅が統合。
2001年（平成13年）4月1日：七尾線の当駅 - 輪島駅間が廃止。
2005年（平成17年）4月1日：能登線が廃止。
2015年（平成27年）3月1日：物産館「四季彩々」が開業。

駅構造

単式ホーム、島式ホーム、切欠きホーム2面4線を有する地上駅です。現在は、駅舎側の1番線のみが使用されています。0番線は、かつて「のと穴水駅」のホームとして使用されていましたが、現在は使用されていません。輪島・蛸島方面への路線があった当時は、1番線を七尾方面行き、2番線を能登線方面行き、3番線を輪島行きとして使用していました。

直営駅であり、みどりの窓口と自動券売機が設置されています。

のりば

現在は1番線のみ使用。

利用状況

2019年（令和元年）度の1日平均乗車人員は113人です。

駅周辺

駅周辺は穴水町の中心部に位置しています。

バス路線

能登線と七尾線の一部（輪島線）を代替するバスが、北鉄奥能登バスにより運行されています。

穴水駅前

珠洲特急・珠洲宇出津特急
穴水輪島線
唐川線
穴水線
大田原線
鹿島線
穴水珠洲 (A/B/C) 線
穴水宇出津 (A/B/C) 線
穴水東部線
高校線
* 穴水町無料観光バス「ローエル号」

隣の駅

のと鉄道

■七尾線

能登鹿島駅 - 穴水駅

かつて存在した路線

のと鉄道

七尾線

穴水駅 - 能登三井駅

能登線

穴水駅 - 中居駅

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