竹部さゆり

竹部さゆりのプロフィール

竹部さゆり（旧姓：木村、1978年6月4日生まれ）は、日本将棋連盟に所属する女流棋士です。神奈川県逗子市で生まれ、将棋に触れる環境で育ちました。小学校3年生のころ、将棋道場に通い始め、その後の棋士生活の基礎を築くこととなります。

将棋の道に進む

彼女は1993年に中学生名人戦でベスト8に入り、その際に奨励会に入会しました。そこで、女流棋士の碓井涼子、矢内理絵子と共に「奨励会3人娘」として注目を浴びました。彼女は奨励会で一般的には見られない奇襲戦法を多く用いることで知られ、独自のスタイルを確立しています。

1995年には、女流育成会に入会し同年10月に女流2級としてプロ入り。その後すぐに昇段を果たし、1996年には倉敷藤花戦で清水市代に挑戦しましたが、0-2で敗れました。奨励会では、最高で4級まで昇級するものの、1998年に降級し、同年に退会しました。

新たな挑戦と結婚

2001年に結婚し、棋士名を「木村さゆり」から「竹部さゆり」に改名。2002年の鹿島杯決勝に進出するも石橋幸緒に敗退。その後、2007年に休場を経て、将棋界での活動を再開しました。

近年の活動

近年では、2022年7月に開催されたマイナビ女子オープン予選において、野原未蘭との対局で史上初の「入玉宣言法」による敗戦を経験しました。竹部は試合終了後、「500手まで指せば持将棋に持っていけるかもしれないと思って粘っていた」と心境を語っています。

2023年3月にはコンピュータ将棋協会の理事に就任し、将棋界におけるさまざまな活動を続けています。

昇級・昇段履歴

• - 奨励会員として

• 1993年10月：関東奨励会に入会（6級）
• 1998年5月：関東奨励会退会（最高4級）

• - 女流棋士として

• 1995年4月：女流育成会入会
• 1995年10月：女流2級に昇級
• 1996年4月：女流1級に昇級
• 1996年10月：女流初段に昇級
• 1997年4月：女流二段に昇級
• 2003年5月：女流三段に昇級
• 2019年1月：女流四段に昇級

主な成績

竹部は、今までにタイトルを獲得したことはなく、倉敷藤花戦では1度挑戦するも結果を残せませんでした。また、ドラマティックな瞬間を迎える時々の対局の中で多くの経験を積んできました。

メディア出演

彼女は、将棋界だけでなくメディアでも活躍しており、2019年からはファミリー劇場の番組「小籔千豊の将棋道場小破り」に出演中です。また、SNSやYouTubeチャンネルなども運営しており、多くのファンと交流を深めています。

竹部さゆりは将棋界において独自のスタイルと個性を持つ女流棋士として、多くの将棋ファンに支持されています。彼女の将棋への情熱や独自性は、今後も注目されることでしょう。

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