笠師保駅

笠師保駅（恋火駅）

笠師保駅は、石川県七尾市中島町塩津に位置する、のと鉄道七尾線の駅です。風光明媚な七尾西湾に面し、穏やかな里山の風景が広がる場所にあります。駅の愛称は「恋火駅」。これは、毎年7月の第4土曜日に開催される「塩津かがり火恋祭り」に由来しています。祭りの情熱的なイメージが、駅名に込められています。

歴史

笠師保駅は、1928年（昭和3年）に開業しました。駅名は、開業当時の行政地名である鹿島郡笠師保村にちなんでいます。駅の開設は、当時の笠師保村長の熱心な請願によって実現しました。当初の計画では、田鶴浜駅と能登中島駅の間に設置される予定でしたが、住民の強い要望により、現在の塩津に駅が設けられることになったという経緯があります。

開業当初は鉄道省（後の日本国有鉄道）の駅でしたが、国鉄分割民営化を経て、1991年（平成3年）にのと鉄道に移管されました。2015年（平成27年）には、「恋火駅」の愛称にちなんで駅舎が改修され、より親しみやすい雰囲気に生まれ変わりました。

駅構造

笠師保駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームは穴水方面に向かって右側に位置しています。無人駅で、駅舎には窓口が残っていますが、現在は使用されていません。

駅舎は、開業時から使用されている木造平屋建ての建物です。2015年の改修では、入口の屋根の棟木にハートマークがあしらわれるなど、ロマンチックな装飾が施されました。レトロな雰囲気を残しつつ、愛らしいデザインが加わった駅舎は、訪れる人々を出迎えてくれます。

駅周辺

駅前には、無料の駐車場と駐輪場が整備されています。

駐車場
駅前駐車場：10台（24時間利用可能）

駐輪場
駅前駐輪場：約20台（24時間利用可能）

駅の西側には、石川県北部家畜保健衛生所、七尾警察署塩津駐在所、笠師保郵便局、正永寺、日面神社などがあります。また、国道249号線が近くを通っています。

駅の東側には、石川県漁業協同組合七尾西湾支所、塩津農村公園、唐島神社などがあります。石川県道253号豊田笠師保停車場線も通っています。

バス路線

駅前には、七尾市コミュニティバス（中島げんきバス）のバス停「笠師保駅」があります。このバスを利用することで、周辺地域へのアクセスが可能です。

運行路線

笠師保方面（すこやか行き）
笠師保方面（大覚寺前バス停行き）
笠師保方面（朝便 南側松本商店前行き）
笠師保方面（夜便 上笠師集会所行き）

かつては、北陸鉄道（北鉄能登バス）の「七富線」が運行されていましたが、2018年（平成30年）3月末に廃止されました。

隣の駅

のと鉄道

七尾線

田鶴浜駅
笠師保駅
* 能登中島駅

笠師保駅を訪れて

笠師保駅は、能登の自然と文化に触れる旅の拠点として、魅力的な場所です。愛称の「恋火駅」が示すように、ロマンチックな雰囲気も漂っています。駅周辺を散策したり、コミュニティバスを利用してさらに足を伸ばしたりするのもおすすめです。ぜひ一度、笠師保駅を訪れて、能登の魅力を満喫してください。

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