筑紫駅

筑紫駅（ちくしえき）

筑紫駅は、福岡県筑紫野市大字筑紫に位置する西日本鉄道（西鉄）天神大牟田線の重要な駅です。駅の番号はT17です。ここは、普通列車や急行列車の一部が停車する場所で、内部には運転士が勤務する乗務所が設置されています。

駅の歴史

筑紫駅は、1924年4月12日に開業しました。その後、1945年8月8日には米軍による空襲により、駅舎や運行中の列車が破壊されるという悲惨な出来事が起こりました。この事件では、多くの死傷者が出ており、特に64人の命が失われたことが記録されています。1948年には駅舎が改築され、1981年には駅舎が南側に移転して新たに供用が開始されました。

1997年には急行停車駅となり、2001年には西口が開設されてバリアフリー化も進められました。2008年からはICカード「nimoca」が利用できるようになり、2013年には液晶式の列車案内装置が導入されました。駅ナンバリングは2017年に始まり、2024年にはクレジットカードやタッチ決済の実証実験が予定されています。

駅の構造

筑紫駅は、地上に島式ホームが2面、4線を有し、橋上駅舎が特徴です。東側と西側にそれぞれ階段とエレベーターが設置され、特に西側にはエスカレーターも備わっています。改札階から各ホームへは南側に階段、北側にエレベーターが設置されており、これらは異なる改札口に接続しています。また、車椅子昇降機やエレベーターが1つの改札口からホームにアクセスできるように設置されており、ホームは8両分の有効長を持っています。

隣接する筑紫車両基地は、多くの始発・終着電車が設定されているため、駅の利用において最適な場所です。福岡方面、大牟田方面の折り返し用渡り線も完備されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は7,277人で、西鉄の駅の中で20位の利用者数を誇ります。近年では、コロナ以前の1996年から2019年までのデータと比較しても、乗降客数が増加しています。

駅周辺

筑紫野市の南部に位置し、駅周辺には美咲や筑紫駅前団地、筑紫ヶ丘団地などの住宅地域が広がっています。周囲には学校や市役所、商業施設もあり、生活利便性が高いエリアとなっています。

駐輪場と交通機関

筑紫駅近くには、筑紫野市立筑紫小学校、筑紫野市立筑山中学校、筑紫野市役所などがあり、国道3号も通っています。筑紫駅西口には西鉄バスの路線が数多く運行している他、筑紫野市のコミュニティバス「つくし号」も利用可能です。さらに、近くにはJR原田駅やホテルもあり、さまざまな交通手段が整っています。

周辺施設

筑紫駅の近くには筑紫神社や古墳、農産物直売所なども点在しており、地域の文化や歴史を感じることができます。これにより、筑紫駅は単なる交通手段だけでなく、地域のランドマークとしても重要な役割を果たしています。

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