紀伊山田駅

紀伊山田駅：和歌山線のローカル駅の魅力

紀伊山田駅は、和歌山県橋本市神野々にある西日本旅客鉄道（JR西日本）和歌山線の駅です。1952年10月1日の開業以来、地域住民の足として利用されてきました。無人駅ながら、近年の改良により利便性が向上しています。

歴史と概要

紀伊山田駅は、1952年に国鉄和歌山線橋本駅-高野口駅間に新設されました。国鉄分割民営化後はJR西日本の駅となり、2020年3月にはICOCAなどの交通系ICカードが利用可能となりました。ただし、ICカード対応は出場時のみで、入場時は車内でのタッチが必要な点に注意が必要です。

駅舎と構造

駅舎と言えるような建物はなく、単式ホーム1面1線のシンプルな地上駅です。国道24号に並行して位置しますが、線路は掘割になっているため、道路から直接ホームへ降りる構造となっています。ホームの一部は駐輪場によって覆われ、屋根の役割を果たしています。また、ホーム入口には上屋と自動券売機が設置されています。

駅を彩る工夫として、紀北工業高校の生徒が制作したモザイク調のタイル壁画がホームに飾られています。この壁画には駅名標も含まれており、JR西日本の駅名標のデザインをモチーフにしています。駅全体がコンパクトながらも、温かみのある雰囲気を醸し出しています。

紀伊山田駅は棒線構造であるため、和歌山方面行きと五条方面行きの列車が同一ホームを使用します。乗降時には注意が必要です。

利用状況と周辺環境

紀伊山田駅は、通学利用の学生が多く、特に朝夕ラッシュ時には2両編成の電車が満員になるほど賑わいます。周辺環境としては、照光寺、光三宝荒神社、和歌山県立紀北工業高等学校といった施設があります。また、ホテルルートイン橋本も近隣に位置し、ビジネス利用にも便利です。南海電鉄高野線学文路駅も比較的近く、複数の交通手段を利用可能です。

駅東側の国道24号沿いには「紀伊山田駅前」停留所があり、橋本市コミュニティバスが発着します。橋本駅や高野口駅へのアクセスだけでなく、吉原方面や出塔方面への路線も利用できます。橋本市デマンドタクシーも利用可能で、地域住民の移動手段を支えています。

隣の駅

隣の駅は、橋本駅と高野口駅です。快速、普通列車ともに停車します。

まとめ

紀伊山田駅は、規模は小さいながらも、地域住民の生活に密着した重要な駅です。ICOCA対応やモザイクタイル壁画など、利用者の利便性向上や駅全体の雰囲気づくりにも工夫が凝らされており、利用者の心を掴む魅力的な駅と言えるでしょう。今後ますます地域の発展に貢献していくことが期待されます。

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