総理

総理とは

「総理」という言葉は、文字通り「すべてを取りまとめて管理する」という意味を持ちます。また、それを行う人を指す場合もあります。日本の法令用語としては、複数の構成員からなる合議体の長としての地位を示す言葉として用いられることが一般的です。

首相の別名としての総理

「総理」は、内閣総理大臣の略称として広く使われています。ニュースや新聞などでも頻繁に見かける表現です。

各国の「総理」

「総理」という言葉は、日本以外の国でも、特定の役職名に用いられています。以下にその例を挙げます。

中国: 国務院総理（こくむいんそうり）は、中華人民共和国の国務院の長であり、政府の長を務めます。
韓国: 国務総理（こくむそうり）は、大統領を補佐し、行政各部を統括する役割を担います。
北朝鮮: 政務院総理・内閣総理は、内閣の長であり、行政を主導します。

歴史的な「総理」の用例

過去には、以下のような組織や役職で「総理」という言葉が使用されていました。

満洲国: 国務総理大臣は、満洲国の行政の長でした。
中華民国: 国務総理は、初期の中華民国における政府の長でした。
清: 総理各国事務衙門（通称：総理衙門）は、清朝末期に外交などを管轄した官庁でした。

その他の用例

「総理」は、上記以外にも以下のようなケースで使用されていました。

フランス: フランスの「président du Conseil」の訳語の一つとして用いられていました。
東京大学・法政大学: かつて東京大学や法政大学の学長が「総理」と呼ばれていました。特に法政大学では、梅謙次郎のみが「総理」と呼ばれていました。
明治・大正期の政党: 自由党(旧)・憲政本党・立憲同志会などの党首が「総理」と称されることがありました。
中国国民党: 孫文に対してのみ、名誉称号として「総理」が冠されました。

このように、「総理」という言葉は、時代や国、組織によって様々な意味合いで使用されてきました。現代においては、主に内閣総理大臣の略称として用いられることが多いですが、その歴史的な背景や多様な用例を知ることで、「総理」という言葉への理解を深めることができるでしょう。

もう一度検索