美並苅安駅

美並苅安駅の概要

美並苅安駅（みなみかりやすえき）は、岐阜県郡上市美並町白山にある長良川鉄道越美南線の駅で、駅番号は21です。この駅はかつて郡上郡美並村の中心駅として機能していましたが、郡上市制前にはその名残が残っています。長良川鉄道への転換に伴い、駅名が少し長くなった珍しい事例といえるでしょう。

駅の歴史

美並苅安駅の歴史は、1928年（昭和3年）の開業から始まります。この年の5月6日、鉄道省越美南線が美濃下川駅（現在の大矢駅）から深戸駅まで延伸された際に、苅安駅（かりやすえき）として設けられ、旅客や貨物の取り扱いが開始されました。しかし、1974年（昭和49年）には貨物の取り扱いが廃止されました。

1985年（昭和60年）には無人駅へと移行し、同年の6月には簡易委託駅に変更されました。1986年（昭和61年）12月11日には、越美南線が長良川鉄道に転換され、苅安駅は美並苅安駅と改称されました。

駅構造

美並苅安駅は、1面1線の単式ホームを持つ地上駅です。かつては2面2線の相対式ホーム構造で、両ホームは跨線橋で連絡していましたが、現在は駅舎側のホームのみが利用されています。駅舎は木造で簡易委託駅として運営されており、窓口は平日のみ（8:30 - 17:00）営業しています。

利用状況

現在、美並苅安駅周辺には民家や個人商店が点在しており、郡上市役所美並庁舎（旧美並村役場）や郡上市立三城小学校、さらには旧郡上街道苅安本陣跡なども近くにあります。また、JAめぐみの美並や、日本まん真ん中センターといったスポットも周囲に位置しています。このセンターには世界最大級の日時計があります。

駅の近隣には、長良川が流れており、美並インターチェンジや国道156号、岐阜県道315号白山内ヶ谷線も供給されています。さらに、駅へのアクセスとしては、郡上市自主運行バスの美並南及び北ルートが存在し、特定の日には定期的に運行されています。

隣接駅

美並苅安駅の隣には、長良川鉄道の越美南線の福野駅（20）と赤池駅（22）があります。この駅は地域の交通の要所となっており、地元住民や観光客にとって重要な役割を果たしています。

結び

美並苅安駅は歴史や地域文化が詰まった場所であり、周辺には様々な名所や交通の便が整っているため、訪れる価値があります。郡上の美しい自然と共に、この駅を訪れることで地域の魅力を感じることができるでしょう。

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