肥後二見駅

肥後二見駅

肥後二見駅は、熊本県八代市二見洲口町に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR04で、二面二線の相対式ホームを持つ地上駅です。開業当初は、旧国鉄の肥薩線の一部として、1925年に開設されました。その後、鹿児島本線への編入、国鉄分割民営化を経て、2004年からは肥薩おれんじ鉄道の駅となっています。

駅名の由来

駅名の「二見」は、この地がかつて「二水」と呼ばれていたことに由来します。「二水」とは、二つの川（二見川と下大野川）が合流する場所を意味しており、その地形が地名の起源となりました。その後、「二見」へと変化し、現在の駅名と地名に至っています。駅と集落は二見川河口の洲口浜に位置しています。

開業当時、同名の駅が他線にも存在したため、区別のために「肥後二見」という駅名になりました。

歴史

1925年（大正14年）4月15日：鉄道省肥薩線（初代）の駅として開業。
1927年（昭和2年）10月17日：鹿児島本線編入により、鹿児島本線の駅となる。
1961年（昭和36年）10月1日：貨物取扱廃止。
1970年（昭和45年）9月1日：荷物扱い廃止。CTC導入に伴い無人駅化。
1978年（昭和53年）10月：木造駅舎解体、現在の駅舎が竣工。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR九州の駅となる。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線部分開業に伴う鹿児島本線（八代駅 - 川内駅間）経営移管により、肥薩おれんじ鉄道の駅となる。
2019年（令和元年）10月1日：駅ナンバリング導入に伴い駅名標を更新。英語表記を「Higo Futami」から「Higo-Futami」に変更。

駅構造

現在の駅舎は1978年に建て替えられたもので、旧国鉄熊本鉄道管理局管内の標準的なデザインです。かつては有人駅でしたが、現在は無人駅となっています。かつて駅舎に設置されていたトイレは、老朽化のため2021年7月に閉鎖されました。

利用状況

1日平均の乗車人員、乗降人員は以下の通りです。

（具体的な数値はデータがないため省略）

駅周辺

駅周辺は、国道と線路の間や南側に集落があり、その他は田園風景が広がっています。国道沿いには産交バスの「二見駅前」バス停があり、八代駅方面や水俣駅方面へのアクセスが可能です。

主な周辺施設:

熊本県道254号二見田浦線
国道3号
八代海
二見川
二見海岸（旧・二見海水浴場）

二見海岸について

かつては二見川を渡った先の二見漁港付近に二見海水浴場があり、隣駅の上田浦駅にある黄金ヶ浜海水浴場とともに、夏には多くの海水浴客で賑わいました。現在でも海岸沿いにはコンクリート製の飛び込み台が残っています。1970年の無人駅化、1978年の駅舎建て替え後も、1980年代後半までは夏休み期間中に限り八代駅から駅員が派遣され、臨時列車が運行されていた時期もありました。

現在は海水浴場としての役目を終えましたが、砂浜が広く、波も穏やかなため、毎年4月から5月末にかけて、二見漁業協同組合主催の潮干狩りが開催され、多くの観光客や家族連れで賑わいます。また、沿岸は釣りスポットとしても知られ、年間を通して釣りを楽しむ人々が多く訪れます。

バス路線

駅前を通る国道3号線上に「二見駅前」停留所があります。

産交バス（八代営業所）

11：八代市役所前（短大高専前・八代駅前経由） / 道の駅たのうら

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道

■肥薩おれんじ鉄道線

日奈久温泉駅（OR03） - 肥後二見駅（OR04） - 上田浦駅（OR05）

脚注

（脚注に関する情報がないため省略）

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
二見駅（曖昧さ回避）

外部リンク

* 肥後二見駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

もう一度検索