自由国民社

株式会社自由国民社について

概要

株式会社自由国民社は、日本を代表する出版社の一つで、多様なジャンルにわたる書籍や辞典を手掛けています。特に有名なのは、年刊の事典「現代用語の基礎知識」や、「ユーキャン新語・流行語大賞」の選定業務です。また、法律書や実用書、さらには絵本など、多岐にわたる出版物を提供しています。

歴史と沿革

自由国民社は1928年に設立され、その最初の雑誌「サラリーマン」を創刊しました。この雑誌は1936年まで続きました。その後、社名を「時局月報社」に変更し、1944年には「国防国民」という雑誌も発行しました。

1948年には代表作となる「現代用語の基礎知識」を発刊し、1950年以降は社名を現在の「株式会社自由国民社」に変更します。1968年には音楽雑誌「新譜ジャーナル」、1970年に「深夜放送ファン」、1974年には「ランラジオ」を創刊するなど、各種雑誌の発行にも力を入れました。1984年からは「新語・流行語大賞」を毎年開催し、2004年からは「ユーキャン新語・流行語大賞」に改称されています。

1996年に発表された絵本『サニーのおねがい　地雷ではなく花をください』は、翌年に「日本絵本賞読者賞」を受賞し、同社にとって重要な作品となりました。その後、2005年には更なる絵本『どんなかんじかなあ』を出版し、こちらも「日本絵本賞」を受賞しました。

社名の変遷

自由国民社の設立当初、サラリーマン社としてスタートし、1943年に社名を「時局月報社」とし、様々な改名を経て、1949年に現在の名前に落ち着きました。この背景には、戦中から戦後にかけての情報需要の高まりが影響しています。

地理的な移転

2008年には東京都豊島区高田へ本社を移転し、それに伴い新たなスタートを切りました。移転先は従来の中央区からの移動で、より便利なアクセスを考慮したものでした。

歴代の社長

自由国民社を数十年に渡って引っ張ってきた歴代の社長には、創業者の長谷川國雄氏が1928年から1980年まで在任し、その後は長谷川秀記氏が引き継ぎました。次いで横井秀明氏、伊藤滋氏が社長を務め、現在では石井悟氏が代表を務めています。

関連人物

自由国民社には、出版業界で著名な元編集部員や編集長が多く在籍していました。例えば、田中秀臣氏や亀井肇氏などが過去にこの出版社で経験を積んでいます。また、「ランラジオ」の初代編集長である伊藤英俊氏や、「新譜ジャーナル」の編集長だった鈴木勝生氏なども知られています。

まとめ

株式会社自由国民社は、幅広いジャンルの出版を手掛ける日本の出版社であり、長い歴史の中で多くの人々に愛されてきました。今後も新しい時代に合った書籍や情報を提供し続けることでしょう。

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