花園中央公園

花園中央公園

花園中央公園は、大阪府東大阪市に位置する広大な都市公園（総合公園）です。公園は恩智川の遊水地としても機能しており、その一部は「花園多目的遊水地」と呼ばれています。東大阪市花園ラグビー場に隣接しており、スポーツと文化の両面で市民に親しまれています。

公園の概要

公園の総面積は36.3ヘクタールにも及び、市民の憩いの場として、桜の広場や花菖蒲園などが整備されています。また、以下の施設が公園内に点在しています。

多目的球技広場（トライスタジアム）：日本陸上競技連盟公認の第3種陸上競技場であり、東大阪市花園ラグビー場の第3グラウンドとしても使用されます。主にラグビーの試合で使用され、大学の下部リーグや小・中学生の試合などが開催されます。
花園中央公園野球場（花園セントラルスタジアム）：両翼97m、センター120mの広さを持ち、1,600人収容のスタンドがあります。かつては内外野全体に天然芝が敷かれていましたが、現在は外野のみとなっています。照明設備はありません。この野球場は、かつて近鉄バファローズのファームチームの本拠地となる構想がありましたが、球団の合併により実現しませんでした。
東大阪市立児童文化スポーツセンター「ドリーム21」：プラネタリウムやスポーツホールなどを備えた文化施設です。
東大阪市民美術センター：絵画や書道などの展覧会が開催される美術施設です。
Family Garden Hanazono：2022年9月に開業した商業施設で、スポーツジム「HOS花園スポーツスクエアー」とスーパーマーケット「ライフ花園中央公園店」が入居しています。
ひとつなぎカフェ：花園ラグビー場第1グラウンド1階にある喫茶店で、軽食やソフトドリンクを提供しています。

管理運営

2020年10月1日から、2040年3月までの期間、FC大阪を中心とする「東大阪花園活性化マネジメント共同体」が公園全体の管理・運営を行っています。ただし、野球場と多目的球技広場については、指定管理契約期間満了まで株式会社美交工業が運営を継続しています。

歴史

この場所はもともと大阪外国語大学（現・大阪大学外国語学部）のグラウンドでしたが、大学の移転に伴い、東大阪市がその跡地を払い下げを受け、公園として整備しました。

幻の「花園球場」計画

かつて、この公園内には近鉄バファローズの本拠地となる野球場を建設する計画がありました。当時、近鉄は藤井寺球場と日本生命球場の2つを本拠地としていましたが、藤井寺球場にはナイター設備がなく、日本生命球場は照明設備が不十分でした。そこで、近鉄の西本幸雄監督が球団オーナーに花園に新球場を建設することを提案しましたが、建設費用の問題で実現には至りませんでした。その後、東大阪市が公園整備の際に野球場建設を計画しましたが、藤井寺球場の改修工事再開によって、この計画も幻となりました。

アクセス

近鉄奈良線 東花園駅 徒歩10分
近鉄けいはんな線 吉田駅 徒歩15分

花園中央公園は、スポーツ施設、文化施設、商業施設が充実した、市民にとって重要なレクリエーションの場となっています。

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