茅沼駅

茅沼駅（かやぬまえき）

茅沼駅は、北海道川上郡標茶町に位置するJR北海道釧網本線の駅です。駅番号はB59。タンチョウが飛来することで知られています。

歴史

1927年（昭和2年）9月15日：国有鉄道の駅として開業。
1973年（昭和48年）2月5日：貨物・荷物扱いを廃止し、旅客駅となる。出札業務を終了。
1986年（昭和61年）11月1日：釧網本線閉塞方式電子符号照査式化に伴い職員配置終了。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
1989年（平成元年）：駅舎改築。
2023年（令和5年）6月：JR北海道が当駅を含む道内42駅の廃止を検討していると報道されるも、標茶町への事前打診はなし。その後、JR北海道は廃止の予定がないことを標茶町に説明。

駅名の由来

駅名の由来は、駅周辺にカヤの群生する沼地があったことによります。アイヌ語研究者の山田秀三は、シラルトロ湖のことを茅沼としたのではないかと推測しています。

タンチョウが来る駅

1964年（昭和39年）の水害で営巣地を失ったタンチョウのために、駅員が餌付けを始めたことがきっかけで、茅沼駅にはタンチョウが訪れるようになりました。無人化後は、地元の住民や駅前の民宿が餌付けを行っています。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅です。かつては副本線や側線がありました。現在は釧路駅が管理する無人駅で、駅舎は三角屋根のログハウス風です。

利用状況

駅の利用状況は以下の通りです。

※乗車人員の推移データは割愛します。

駅周辺

茅沼駅は、ラムサール条約登録湿地である釧路湿原のエリア内に位置しています。周辺には以下の観光スポットがあります。

北海道道959号シラルトロ湖線
シラルトロ沼
茅沼温泉（くしろ湿原パーク「憩の家 かや沼」）
国鉄C58形蒸気機関車の動輪

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線

標茶駅 (B61) - 五十石駅 (B60) - 茅沼駅 (B59) - 塘路駅 (B58)

※五十石駅は廃駅

参考文献

北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』（2001年）
コッタロ湿原と茅沼駅を守る会『活動報告』（2023年）

外部リンク

* 茅沼｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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