五十石駅

五十石駅 (廃駅)

五十石駅（ごじっこくえき）は、かつて北海道川上郡標茶町オソベツに位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）釧網本線の駅でした。駅番号はB60。

歴史

1927年（昭和2年）9月15日：鉄道省釧網本線釧路駅 - 標茶駅間開業に伴い、一般駅として開業。
1936年（昭和11年）10月29日：釧網線が釧網本線に改称。
1949年（昭和24年）6月1日：公共企業体日本国有鉄道（国鉄）に移管。
1960年（昭和35年）10月25日：貨物の取り扱いを終了。
1973年（昭和48年）2月5日：駅員配置が運転扱い要員のみとなる。荷物の取り扱いと出改札業務が終了し、事実上の無人駅化。
1986年（昭和61年）
11月1日：駅員の配置が終了。電子閉塞化に伴い、列車交換設備を廃止。
11月：駅舎改築に伴い、既存駅舎の公開入札を実施。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）に承継。
2016年（平成28年）8月19日：JR北海道が標茶町に対し、2017年（平成29年）3月のダイヤ改正で当駅を廃止する意向を文書で通達。
2017年（平成29年）3月4日：利用者減少に伴い、同日実施のダイヤ改正に併せ廃止。

駅名の由来

1973年（昭和48年）に国鉄北海道総局が発行した『北海道　駅名の起源』によると、明治20年代にアトサヌプリの硫黄運搬のため、釧路川を五十石船が遡上してきたことに由来するとされています。

駅構造

廃止時は単式ホーム1面1線の地上駅で、摩周駅が管理する無人駅でした。旧下り本線が使用されており、かつては上り本線（相対式ホーム）も存在していました。駅舎は車掌車を改造したものでした。

利用状況

廃止直前の2016年（平成28年）時点では、通学などで定期利用している乗客が3人いましたが、翌年度以降は1人になる見込みでした。

駅周辺

駅周辺には小さな集落があり、以下の施設が存在していました。

国道391号
標茶町有バス「五十石駅前」バス停

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線（当駅廃止時点）

標茶駅 (B61) - 五十石駅 (B60) - 茅沼駅 (B59)

参考文献

グループ169.1『北海道 釧網本線』（1999年）
北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』（2001年）
本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社（2008年） ISBN 978-4-89453-464-3

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

五十石駅 - JR北海道釧路支社

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