菅広文

菅 広文（すが ひろふみ）は、1976年10月29日生まれ、大阪府高石市出身のお笑いタレントです。お笑いコンビ「ロザン」のボケを担当しており、相方は宇治原史規。吉本興業東京本社に所属しています。

生い立ちと学歴

菅氏は幼少期、父親の転勤に伴い、東京都や長野県で過ごしました。小学校は信州大学教育学部附属松本小学校を卒業。中学校は信州大学教育学部附属松本中学校に入学しますが、中学1年の途中で大阪教育大学附属天王寺中学校へ転校し、卒業しました。高校も同校の附属高校（大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎）へ内部進学し、ここで後に相方となる宇治原史規氏と出会います。高校卒業後、一年間の浪人生活を経て大阪府立大学経済学部に入学しました。大学では卒業に必要な単位の約半数を取得した時点で中途退学を選択します。しかし、過去に新聞の特集記事で卒業生として名前が掲載された経緯があり、大学に問い合わせたところ、一時的に卒業扱いと認められたものの、後に大学側の記載ミスであったことが判明しています。

ロザン結成と活動

大阪府立大学に在学中の1996年8月、菅氏は宇治原氏と共に「ロザン」を結成し、お笑い活動を開始します。コンビとして注目を集め、2001年秋にはTBS系の人気番組『オールスター感謝祭』で優勝を飾りました。また、お笑いタレントとしてのルックスも高く評価されており、吉本興業が主催する「吉本男前ランキング」では、2001年以降14年連続でトップ10入りを果たすほどの人気を誇りました。

作家・教育者として

菅氏は、お笑い活動の傍ら、作家としても成功を収めています。相方である宇治原氏を主人公としたノンフィクション小説『京大芸人』を2008年10月に講談社から刊行し、大きな反響を呼びました。2009年11月にはその続編となる『京大少年』を刊行。これら2冊は合わせて20万部を超えるベストセラーとなりました。この成功を受け、宇治原氏のユニークな勉強法をヒントにした学習関連書籍『京大芸人式日本史』を2014年10月に幻冬舎より出版しています。作家活動に加えて、2014年9月からは追手門学院大学の客員教授に就任するなど、教育分野でもその知見を活かしています。その後も、『菅ちゃん英語で道案内しよッ！』（ぴあ、2017年）、『身の丈にあった勉強法』（幻冬舎、2017年）、『京大中年』（幻冬舎、2023年）など、多岐にわたるテーマで著書を発表しています。

人物像と私生活

菅氏は身長162cm、体重51kg、血液型はA型。愛称は親しみを込めて「菅ちゃん」と呼ばれています。足のサイズは23.5cmです。色覚異常があることを公表しています。私生活では、2018年1月に一般女性との結婚を発表し、2021年11月には第一子が誕生しています。また、お笑い界内外に親しい友人が多く、キングコングの西野亮廣氏、天津の向氏、とろサーモンの久保田かずのぶ氏、ファミリーレストランの下林朋央氏ら芸人仲間や、かつてラジオ番組で共演した音楽グループSound Scheduleのボーカル・ギターである大石昌良氏とも良好な関係を築いています。

主な活動

コンビとしての出演歴はロザンの項目に詳しいですが、菅氏単独でも様々な活動を行っています。CMでは大阪ガスの複数のシリーズに出演した実績があります。舞台では「吉本百年物語」において笑福亭仁鶴氏の役を演じました。テレビ番組では、テレビ東京の「ニッポン元気計画! 眠れるスター目覚ましバラエティ“ハックツベリー”」や、広島ホームテレビの「ひろしま深掘りライブ フロントドア」などにレギュラー出演しています。また、前述の通り、多くの書籍を執筆・発表しています。

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