蟻通勘吾

蟻通 勘吾（ありどおし かんご）

蟻通勘吾は、天保10年（1839年）に讃岐国高松で生まれた新選組の隊士です。彼は愛刀として播磨住昭重を愛用していました。文久3年（1863年）の夏頃、彼は新選組に加わります。

新選組への入隊と活動

蟻通は、隊士として多くの歴史的事件に参加しました。特に注目されるのは、元治元年（1864年）6月5日に発生した池田屋事件です。この事件において、彼は井上源三郎が指揮する六番隊に所属していました。この戦闘での功績が評価され、彼は報奨金として17両を受け取っています。

また、慶応2年（1866年）9月12日には三条制札事件に参加しており、そこで三番組に所属していました。このことにより、彼は金千疋の報償を受けることになりました。さらに、慶応3年（1867年）12月7日の天満屋事件にも参加しており、この時は原田左之助隊に属していました。ここでは、斎藤一や大石鍬次郎と共に紀州藩の公用人である三浦休太郎の護衛にあたっています。

幕末の tumultuous era

新選組に所属しながら、駆け出しの平隊士として活動を続ける中で、彼は慶応3年（1867年）の幕臣御取立ての際には平士として見廻組並御雇の格を受けることになります。彼の地位は古参隊士でありながらも、常に平隊士のままでした。

戊辰戦争と運命

戊辰戦争では特に会津戦争が最初の戦闘として挙げられます。慶応4年閏（1868年）5月1日には白河口の戦いが行われ、ここで彼は重傷を負います。しかし、重傷にもかかわらず、彼は土方歳三に従って蝦夷へ渡航します。

最終的に、明治2年（1869年）、箱館戦争の真っ只中にあたる5月11日、蟻通は箱館山で戦死します。享年は31歳であり、彼の遺体は函館の大円寺に埋葬されたと言われています。彼の生涯は、新選組の創設期から活動した古参の隊士としてのものであり、数々の歴史的重要事件に関与しました。彼の忠誠と活動は、幕末の turbulent な時代における新選組の役割の一部を浮き彫りにしています。

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