西佐川駅

西佐川駅（にしさかわえき）

西佐川駅は、高知県高岡郡佐川町にある、四国旅客鉄道（JR四国）土讃線の駅です。駅番号はK12。

歴史

1924年（大正13年）に鉄道省の駅として開業しました。この駅は、もともと「愛媛県松山附近ヨリ高知県越知ヲ経テ佐川ニ至ル鉄道」の分岐駅として計画された背景を持っています。その構想の一部は、現在のジェイアール四国バス松山高知急行線に引き継がれています。

開業後、1950年（昭和25年）には昭和天皇のお召し列車が5分間停車し、駅前では奉迎行事が行われました。これは、昭和天皇の戦後巡幸の一環でした。

1970年（昭和45年）には、駅の営業範囲が一般運輸営業から旅客のみに縮小されました。そして、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR四国の駅となりました。

2010年（平成22年）に無人駅化されましたが、2016年（平成28年）には駅舎が佐川町に譲渡され、新たな展開を見せます。2017年（平成29年）には改修工事が完了し、「仁淀ブルー観光協議会」が入所。観光拠点としての機能も担うようになりました。

駅構造

単式ホームと島式ホームが混合した2面3線の地上駅です。高知駅 - 窪川駅間がCTC化された際に、1線スルー方式が導入され、1番線から上り副本線、上下本線、下り副本線という構成になっています。2番線が1線スルーの通過線となっており、制限速度は100km/hです。かつて松山方面への分岐駅として計画されたため、1番線と2番線の間隔が広く取られています。

駅舎は、JR四国が老朽化を理由に解体する方針でしたが、地元の要望により佐川町に譲渡されました。佐川町による整備により、耐震補強が施され、屋内トイレ（水洗式）、待合室、交流スペース、「仁淀ブルー観光協議会」の事務所が設けられました。

のりば

2番のりばが上下本線ですが、運用上は特急列車の通過線として使用されることが多く、停車列車は1番のりばと3番のりばを方向別に使い分けています。

利用状況

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

高知県立佐川高等学校
佐川町立佐川小学校
高知県佐川警察署
国道33号
高知県道296号西佐川停車場線
高知県道297号岩目地西佐川停車場線

バス路線

駅前には「西佐川駅」停留所があり、黒岩観光とさかわぐるぐるバスの路線が発着します。

黒岩観光
黒岩線：文化センター / 越知 ※越知行き：最終便は柴尾（しぼお）止り。日曜・祝日と正月三が日は全便運休。
尾川線：佐川駅 / 古畑 ※古畑行き：金曜は「峰」まで延長運行。日曜・祝日は全便運休。
さかわぐるぐるバス
佐川町内を運行するコミュニティバス。運行日は路線によって異なりますが、土・日と年末年始（12月29日 - 翌年1月3日）は全便運休となります。

その他

1997年冬季と2023年夏季の青春18きっぷのポスターに登場した駅です。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■土讃線

■普通

土佐加茂駅 (K11) - 西佐川駅 (K12) - 佐川駅 (K13)

脚注

関連項目

日本の鉄道駅一覧
鉄道と政治

外部リンク

西佐川駅 時刻表 (PDF) - 四国旅客鉄道

もう一度検索