窪川駅

窪川駅について

窪川駅は、高知県高岡郡四万十町琴平町に位置し、四国旅客鉄道（JR四国）と土佐くろしお鉄道の2社が乗り入れる駅です。四万十町の代表駅として、すべての特急列車が停車します。観光特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」も当駅で折り返し運転を行っています。

駅の概要

JR四国の土讃線と土佐くろしお鉄道中村線の接続駅であり、土讃線は当駅が終点、中村線は当駅が起点となります。また、予土線の列車も中村線経由で当駅まで乗り入れており、実質的に3路線の接続駅となっています。駅の標高は210mです。

1951年に国鉄土讃本線の終着駅として開業し、その後、中村線が部分開業しました。中村線が独立した路線となったことが、後に特定地方交通線に指定される要因となりました。国鉄分割民営化に伴い、1988年に中村線は土佐くろしお鉄道に移管されました。

土讃線の特急列車は、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」を除く8往復が中村線と直通運転を行っており、乗務員は当駅で交代します。一方、普通列車は当駅で乗り換えが必要で、特に最終列車は早い時間帯に発車します。

歴史

1951年11月12日：国鉄土讃線の終着駅として開業。
1963年12月18日：国鉄中村線が開通し、土讃本線との接続駅となる。
1973年7月1日：貨物の取り扱いを廃止。
1974年3月1日：予土線が当駅への乗り入れを開始。中村線が全線CTC化。
1984年2月1日：貨物の取り扱いを終了。
1986年11月1日：土讃本線の高知 - 当駅間がCTC化。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR四国が承継。
1988年4月1日：中村線が土佐くろしお鉄道に転換。
1990年11月21日：土讃線の高速化工事が完了。
1997年10月1日：中村線の高速化工事が完了。
2006年3月1日：JR四国と土佐くろしお鉄道で駅番号表示を開始。

開業当初は、当駅でバスに乗り換える旅客の様子が「四国三大走り」の一つと言われていました。

駅構造

地上駅で、JR四国と土佐くろしお鉄道の駅舎は別々に存在します。土讃線から中村線への乗り換え時には、ホームにある中間改札を利用します。

JR四国

終日社員配置駅。
みどりの窓口、自動券売機設置。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線。
特急列車は2・3番のりば、宇和島方面の列車は4番のりばから発車。
駅舎内には喫茶店が営業。

土佐くろしお鉄道

簡易委託駅で、早朝・夜間は駅員不在。
自動券売機などの設備はない。
単式ホーム1面1線（1番のりば）で、中村・宿毛方面の普通列車のみが停車。
夜間は3両の普通列車が1番のりばに留置される。
JR線との直通運転はJRホームで行われる。

のりば

駅のホームは、JR四国と土佐くろしお鉄道で分かれており、それぞれの線路とホームが利用されています。

利用状況

JR四国：2017年度の1日平均乗降人員は1,072人。
土佐くろしお鉄道：2017年度の1日平均乗降人員は325人。

駅周辺

駅周辺には、四万十ショッピングプラザ、四国八十八箇所霊場の第三十七番札所である岩本寺、四万十川などがあります。また、四万十町役場、警察署、学校、郵便局などの公共施設も所在します。駅前からはバスも発着しており、四万十町内の各地へアクセスできます。

隣の駅

JR四国

土讃線：仁井田駅 - 窪川駅
予土線：窪川駅 - 若井駅（土佐くろしお鉄道中村線経由）

土佐くろしお鉄道

中村線：窪川駅 - 若井駅

まとめ

窪川駅は、四万十町を代表する駅として、JR四国と土佐くろしお鉄道の重要な接続点です。特急列車や観光列車が停車するだけでなく、周辺の観光地へのアクセス拠点としても機能しており、地域にとって欠かせない駅となっています。また、駅の歴史や構造、周辺施設からも、この駅が地域に根ざした存在であることが伺えます。

もう一度検索