西入善駅

西入善駅の概要

西入善駅（にしにゅうぜんえき）は、富山県下新川郡入善町下飯野新に位置し、あいの風とやま鉄道線に属する駅です。地域の交通の要所であり、歴史的な経緯と共に栄えてきた場所です。

駅の歴史

この駅の歴史は、1959年3月31日に国鉄北陸本線の生地駅と入善駅の間に設けられた西入善信号場として始まりました。1960年7月1日には駅に昇格し、西入善駅として旅客駅として正式に開業しました。当初から旅客のほか、手荷物や小荷物の取り扱いも行っていましたが、配達業務は実施していませんでした。

1965年には当駅と生地駅の間が複線化され、その後も駅の機能強化が続きました。1966年には入善駅までの間も複線化が完了し、1970年4月には跨線橋が完成しました。

1972年には大きな変化があり、荷物の取り扱いが廃止されたことに伴い、従業員が配置されない無人駅となりました。同年10月には入善町による委託駅として運営されることが決定しました。1987年には国鉄の分割民営化が実施され、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。

その後、2015年にあいの風とやま鉄道に移管され、同年には駅に名誉駅長が配置されることとなりました。さらに、北陸新幹線の金沢延伸開業に伴い、あいの風とやま鉄道の駅としての新たなスタートを切ることになります。また、近年では2018年に自動券売機が設置され、利便性が向上しました。

駅の構造

西入善駅は、相対式ホームが2面2線の地上駅であり、上りホームの西側には駅舎があります。待合室が駅舎内に設けられ、そのほか各ホームにも待合室が設置されています。特に北側のホームには、防雪用のネットが設置されており、冬期の降雪対策が施されています。

この駅は無人駅ではありますが、名誉駅長が配置されていることで地域とのつながりが保たれています。駅周辺には住宅が多く、地域の住民にとって重要な交通手段となっています。ホームには桜のソメイヨシノが植えられ、春には美しい花を咲かせています。

利用状況

2020年度のデータによれば、西入善駅の1日平均乗車人員は159人となっており、地域の交通の重要性を示しています。乗客にとって便利なアクセスが確保されており、地域の暮らしに欠かせない存在となっています。

駅周辺の状況

駅周辺には住宅が立ち並び、地域の人々に利用されています。また、近くには国道8号や高瀬湧水の庭などの自然景観もあり、訪れる人々に癒しを提供しています。過去には入善町コミュニティバスも駅前を経由していたものの、経路変更により現在は当駅を経由するバスは設定されていません。

隣接駅

西入善駅の隣にはあいの風とやま鉄道線の生地駅と入善駅が位置しており、地域住民の移動を支えています。これにより、地域間の移動も便利に行え、多くの人に利用されています。

まとめ

西入善駅は、その歴史や地域との結びつきを背景に、現在でも重要な交通の拠点として機能しています。今後の駅の発展が期待され、地域住民にとって欠かせない存在であり続けることでしょう。

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