西宮名塩駅

西宮名塩駅：発展を続けるニュータウンの玄関口

西宮名塩駅は、兵庫県西宮市名塩新町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線（JR宝塚線）の駅です。1986年11月1日に開業、2024年3月現在、福知山線内では新三田駅に次ぐ新しい駅として知られています。駅番号はJR-G58です。

開業から現在までの歴史

福知山線の複線電化工事に伴い、旧線から経路変更された際に新設されました。開業当初は普通列車のみの停車でしたが、西宮名塩ニュータウンの開発による人口増加を受け、1996年には快速列車も停車するようになりました。さらに、2014年と2021年のダイヤ改正では特急「こうのとり」の一部列車も停車するようになり、利便性が向上しました。

開業以来、駅は数々の変化を遂げてきました。国鉄分割民営化、JR宝塚線愛称の使用開始、自動改札機の設置、ICOCA対応、駅ナンバリング導入など、時代の流れとともに進化を続けています。近年では、ダイヤ改正に伴い区間快速の停車駅にも指定され、より多くの利用者に対応できる体制が整えられました。2021年にはJR西日本交通サービスによる業務委託駅となり、運営体制も変わっています。

駅の構造と設備

西宮名塩駅は、相対式2面2線のホームを持つ橋上駅です。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。ホームの一部はトンネル内、また名塩川に架かる橋梁上にあるという特徴的な構造です。改札口は橋上に1ヶ所あり、みどりの窓口やセブン-イレブンハートインも併設されています。駅舎は3階建てで、最上階が出入口、中央階が改札外自由通路と改札口、最下階がホームとなっています。駅北東側には、高台からのアクセスを考慮した斜行エレベーターが2基設置されています。

ダイヤと利用状況

日中は、新三田駅（一部は篠山口駅）と大阪駅間を運行する区間快速が1時間あたり4本発着します。区間快速は川西池田駅以北では各駅に停車します。日中以外の時間帯は、丹波路快速をはじめ、全ての快速・普通列車が停車します。また、朝夕には特急「こうのとり」の一部列車が停車します。

2022年度の1日平均乗車人員は約7301人です。西宮名塩ニュータウンの成長を背景に、利用者は増加傾向にあります。

駅周辺とアクセス

駅周辺には西宮名塩ニュータウンが広がり、塩瀬中央公園も近隣にあります。駅西側には阪急バスの路線バスが発着するロータリーがあり、周辺地域へのアクセスも良好です。また、旧福知山線の線路跡はハイキングコースとなっており、当駅からアクセス可能です。

まとめ

西宮名塩駅は、ニュータウンの玄関口として、そして自然豊かな環境に囲まれた駅として、地域の重要な交通拠点となっています。近年は利便性の向上に向けた取り組みが継続されており、今後も地域の活性化に貢献していくでしょう。駅周辺の開発、交通網の充実、利用者の増加といった要素が絡み合い、西宮名塩駅の未来は明るいと言えるでしょう。

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